終わり

Rotten flower

第1話

別れというのは人生にとって必要なものだと思う。

喜、怒、哀、楽。それぞれが人生のスパイスとなって深みを出す。別れはこれの哀に値するだろう。

みんなが進む道がありそれに沿って進む。ただそれだけだ。

ただただ無感情なもの。泣きながら歌うもの。そして欠席。家庭の事情も様々なはずだ。結局卒業するまで中二病が治らなかった人もいる。てかまだそんな年齢でもないのになんで発症してるんだ。

……きっと彼はその紋章を書くことを躊躇ったことも一度や二度あっただろう。結局卒業式でもウケ狙いなのか、お前は。てかよく卒業式で笑わそうとするな、お前は。


我が名は前田未来。親の事情でアビス神様を信仰する宗教に入っているが普通に過ごしたいし恋愛だってしたい。

なんでこんな模様書いて生活しなければならないのだ。末代までの恥だ。

とりあえず親と相談して宗教抜けてもらおう。


昨日のドラマ……思い出したら泣けてくるわ……こんな式抜けてもう一回みたい……

中でもあの卒業シーン最高だった……現実とは大違いだ……

体調不良とでも言って抜け出そうかな……でもそしたら先生に仮病として怒られるかな……


何回目だっけ。今、

もう何度同じルートを通って卒業してきたことか。今何年目だ?

一回目は三十八で、二回目は、、、もう忘れた。

でもこう思うと卒業までの行動って一番大事だということを改めて思い知らされる。


椅子が揺れる。


卒業式。三者三様のパターンがある。

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