第1話 今が自由ならそれでいい。

僕は大学生時代にやってきたものが、職場で役立つことなんて実際にはなかった。

別に介護職を馬鹿にするつもりはない。

ただTikTokで見る楽しそうな介護士をする人を見るともっと人間関係ドロドロなところじゃないところにすれば良かったとすら思った。

今更、過去なんて変えられない。

誰もが知ってることを僕は今呟いてしまったことに後悔すらある。

そんな僕が介護業界に入ったのは、ただただ就職活動に失敗した。

それだけである。

公務員試験に全落ちして、自己分析し直して、何が向いてるか考えた末に見つけたのが介護職だった。

家族からは非難殺到の嵐だった。

介護職の偏見は予想以上に凄かった。

自分が何に向いていたのかを知ったのは、介護職を辞めた後だったけど。

僕の人生は介護職を退職して1回幕を閉じかけたんだけど、精神科の主治医に出会って夢が再生された感じ。

今はなれなかった夢を追いかけている途中。

これから始まるのは、ご無沙汰メールが届く前の仕事を始めた僕の過去の話だよ。

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