43.「思わず飛び出るメタ発言」
前回までのあらすじ。
エドマンドとレイラは兄妹だった!
「えっ、どういうこと!? そんなのファンブックにも書いてなかったよね!?」
「ヒヒッ、まあ別にいいかと思って書かなかったんだよね。だって普段から『兄さん……』『妹よ……』とかやってたら兄妹萌えも推せるけど、二人とも意思疎通に難があるんじゃねぇ……」
そ、そんな……! pixerbでエドレイ兄妹パロ書いてた人普通にいたよ!? 需要はあるでしょ!?
わたしが納得できていなさそうな様子を察したのか、ニコラスは更に続ける。
「それに、ぼんやりさせてた方が想像が膨らんで良いだろう? ヒヒヒッ」
あー、うん。それは確かに一理ある。
全部説明するよりは、匂わせるだけ匂わせておいて解釈に委ねた方がいい場合もあるよね。そういうことか……
「まあ一番の理由は、背景がややこしかったからなんだけどね」
あの、ボソッと本音漏れてますよニコラスさん。
「マジで……!? お前ら兄妹だったのかよ!?」
……あ。わたしがニコラスと話してる間に、ゴードンがエドマンドに質問してくれてる。さすがはわたしの従者。助かる~……特に何も考えてないとは思うけど……。
「……
「悪ぃ何言ってんのか全然分かんねぇ」
うん、私にもよくわかんない。アルバートは「不憫だねぇ」とか何とか言ってるけど、本当に通じてる? 通じてたとして、借りを作りたくないから深くは突っ込まないけどね。
そうだなぁ……ここは、レイラに頼るしかないか。
レイラの方に視線を投げると、彼女はぎゅっと拳を握り締め、ぽつりぽつりと話し始める。
「……私達は元々、フランス国内にあるイングランド領地に住んでいました。だけど……戦争で私達は住む場所と両親を
その後レイラは時々つっかえたりエドマンド語の翻訳を挟んだりしながらも、何があったかを説明してくれた。
隣でニコラスが「ね? ややこしいだろう?」と語りかけてくる。えーと……これは確かに、
この話の後半でまとめるつもりだったのに、文字数全然足りないし……!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます