7面ダイスとカクヨムのホワイトデー
ドゥギー
カクとヨムのホワイトデー
ある日、カクは自宅で七面ダイスを振っていた。毎回出る目は「1」で、どうしても盛り上がらなかった。恋人のヨムが部屋に入ってきて、カクに声をかけた。
「カク、何してるの?」
「七面ダイスを振ってるんだ。でも、いつも『1』しか出なくてつまらないなぁ。」
「そんなにダイスが好きなの?」
「うん、ダイスは人生を決める大事なものだと思うんだ。」
「そうなの?じゃあ、これをあげる。」
ヨムは、手作りのお菓子をカクに渡した。
「これは、君のために作ったホワイトデーのプレゼント。ダイスよりも大事なものよ。」
カクは嬉しそうにお菓子を口に運んだ。
しかし、食べた後、カクは体調を崩してしまった。寝込んでいるカクを心配したヨムは、看病をしてくれたが、カクはなかなか回復できなかった。
「どうしてこんなことになるんだろう…」
カクが呟くと、ヨムはカクの友人から手紙を受け取った。
「あなたの彼氏が、私の彼女と浮気をしていることがわかった。」
ヨムはショックを受け、カクの元を去ってしまった。カクは、ヨムが去ったことで深い悲しみに包まれた。七面ダイスを見つめながら、自分の人生に迷いを覚えた。
「何をすればいいのか…」
カクは一人、自問自答を繰り返す日々を送った。食事も喉を通らないほどだった。
ある日、カクは七面ダイスを手にして、自分の運命を託すことにした。ダイスを振るたび、どんな未来が待っているのか想像し、自分の気持ちを整理した。
「ダイスが示す未来…何が待っているんだろう。」
カクはダイスを振った。ダイスが転がり、その結果は「7」だった。
「これは…何かの兆候だろうか。」
カクは、ヨムとの思い出を振り返りながら、新しい一歩を踏み出すことを決意した。ダイスが示す未来はどうあれ、自分が望む未来を切り拓くことが大切だと感じたのだ。
カクは自分自身のために、自分が今までやりたかったことをすることに決めた。彼はダイスを振って、自分自身の人生に新しい章を刻み始めた。
数か月後、カクは新しい仕事を手に入れ、新しい友人たちと出会い、自分自身がより自信を持てるようになった。カクは、七面ダイスが自分自身によって動かされるようになったのだ。
そしてある日、カクは偶然にもヨムに再会することができた。彼女は、カクが変わったことに驚き、彼の変化を認めた。
「カク、あなたがこんなに変わるとは思わなかったわ。」
「ヨム、私がこんなに変わることができたのは、あなたのプレゼントがきっかけだったんだ。」
カクは、七面ダイスとヨムのプレゼントが自分自身を変えたと告げた。
「ありがとう、ヨム。これからも、私は自分自身を信じて生きていくよ。」
カクは、七面ダイスに人生を委ねたことで、自分自身を取り戻し、新しい人生を切り開いた。それは、ダイスが示す未来ではなく、自分自身が切り開いた未来だった。
7面ダイスとカクヨムのホワイトデー ドゥギー @doggie4020
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