転生先が魔王だった男の末路
雪倉 天音
第1話 魔王転生
あれはあくる日の昼下がりだった
いつも引きこもってばかりのおれが久しぶりに外に散歩に出た時のこと
1年ほど暗い部屋で過ごしていた自分には外は明るすぎ目が眩んでいた間に信号を無視したトラックに跳ねられ、未練タラタラのままポックリ終わってしまった俺の人生
このままでいいのか?
目が眩んでいた間に気づいたら死んでたなんてダサすぎだろ!
そうだな、もし生まれ変われたら勇者になりたい。世界を救えるくらいの勇者に、
世界を救ったら美女に囲まれて、地位、名声に富を手に入れて、、、、、、
『魔王様、聞いておられるのですか?』
ハァァァァ!?
俺氏、気づいたら魔王になっていました。
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この俺、山田太郎は世でいうニートだ
19歳で見事な大学デビューするはずが、、、、、、
見事に浪人になってしまい、そのまま流れでニートになってしまった
このまま俺は何も出来ないクズのまま人生を終えるのか、、、、、、と思っていたら
「魔王、、、俺が、そっか、俺が魔王か、うん」
気づいたら魔王になっていた。
前置きが長すぎてブラウザバックしようとしている諸君もう一度だけ言わせてくれ
気づいたら魔王になっていた。
嘘やん!
ずっと家に引きこもってたクソニートの俺が魔界を統べる魔王になんてなれる訳ないだろ!
しかも、記憶を思い出す前は普通に仕事をしていたのだが、昨日寝る前に思い出してしまったのだ
側近「魔王様、これは魔界全体に関わることなんですよ?」
魔王「う、うん」
側近「それでどうしますか?」
魔王「どうするって?」
側近「人族のことですよ!既に魔王軍は戦力を整えています!すぐに出撃可能です。さぁ魔界全体にご命令を『人間を滅ぼす』と」
魔王「滅ぼさない、、、?」
側近「はぁ?ここまで来て何をおっしゃるんですか?」
魔王「いや一気に攻めたら、こっちの戦力も削られちゃうし、やるなら水面下ギリギリを攻めて戦力が減らないようにしたいなぁって、」
側近「おぉ、流石です魔王様!
民のためにそこまでお考えになっていたとは」
魔王「おぉ、バカ」
側近「はい?」
魔王「いやいや、なんでもない」
側近「今すぐ皆に伝えてきます!」
魔王「行ってらっしゃい、伝えてきて」
魔王「、、、、、、ハァ」
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!
この転生最悪だ〜!
いやね、水色のスライムとか超チート能力を持った美少女とかならまだしも魔王ってな〜、ハァ
なんで昨日思い出しちゃったかな?
魔王「ニートだった時の記憶」
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