第2話
朝美と協力し、奏と龍也の間を取り持つ事を決めた俺は龍也との関係を深めて上手いこと紹介出来るようにする事に決めて今までより積極的に絡みに行ったら想定よりも仲良くなることが出来た。
俺は龍也と関係を深めるのと同時にバイトを始めたのだが、偶然奏と同じバイト先になった俺は奏と話す機会を増やして龍也の情報を伝えたりしていく日々が始まった。
その後まもなく音楽の授業で班決めの時に奏と龍也を仲間に引き入れた、同じ班になったという事で班活動がしやすくするために3人でグループを作って連絡を取り合おうと言う口実で奏と龍也に連絡先交換をさせ少しづつ進展を楽しみに見守ろうとしていたのだ。だが、奏から2日後の日曜日バイトで会った時に衝撃的な事を告げられたのだ奏は「龍也くんに告白しちゃった」と関わっていた全ての人が思ってもいなかった報告をしてきたのだった。
その報告を受けたはいいものの答えが返ってきたとは知らされず月曜日を迎えた俺は生徒用玄関で龍也と出会い「昨日奏と連絡してたら好きな人は居るかと聞き合うなどの恋バナをしていてそんな時に冗談で《俺とか?》」と言ったらしいのだが奏からは《その通り龍也くんの事が好き》だとか返事が来てとても驚いたという話を朝8時過ぎから聞かされ、驚いていたら龍也からもっと驚く事を知らされた、《嬉しいな、付き合ってみるか?》と返したそうなのだが何も返事が無いのだそうだ。その事を知った俺はすぐさま奏の所へ飛んでいき事情聴取したら嬉しすぎてどんな返信をすれば良いのかが分からないと言っていたので放課後に朝美を含めた4人で人の居ない公園へ行って奏と龍也の2人で話す時間を作って1つのカップルの誕生を朝美と2人で見守ったのだ。
朝美と組んでいた奏応援組の役目の第1段階は達成したのだがこの4人の日々が慌ただしくなるのはこれからであった。
この4人は奏と龍也が付き合ってからグループとして活動するようになっていった。
グループとして活動が始まり、最初にボウリングしに行ったのである。
その日は学校帰りにそのままボウリング場に行き沢山遊んだのだが付き合い始めの奏と龍也は見せつけるかのごとくイチャイチャしているのを眺めて作戦が成功したのを感じて達成感に満たされていた。
その次の週には花火をしに行き花火を互いに向け騒ぐのを見るのは自分の中の何かが満たされていったのが16年間で初めて味わう快感で俺はこの4人でいつまでも一緒に居たいと思ったのだった。
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