魔法がはびこる世界なのに魔力無しで諦めてたら、どうやら陰陽師の素質があったらしい
ライト
プロローグ
ひゅう、ひゅるり。賑やかな都市にそぐわぬ、冷たくて不穏な風が吹く。右を見れば魔法によって光を灯されたランタンが、左を見ればひょこりと揺れる耳を生やした獣人が。そんな、魔法に支配された世界の中に潜む、
魔法という万能に近いモノがあるからこそ、人々は競いたがる。己が一番だ、彼奴には負けたくない。代々魔力に富まれた王族が絶対だ。力を持たぬ者は
そんな仕事をやらされている存在がいるからこそ、この世界には数えきれない程の思念が溜まっている。長年の歴史は、決して消し去ることができないものなのだ。モンスター原因では無い謎の変死が起こるのも、その思念のせいである。
それを祓う存在が居る、ということを知っているのは、たった数人。魔法界のトップと呼ばれる存在と、祓う当本人達。思念を祓える能力は、人生の途中で芽生えることはない。生まれながらの、天性の才能。ここ百数年、新たな祓い人──陰陽師と呼ばれる──は、生まれていない。世界に知られるべきその存在は、多くの人の前に出ることを嫌っている為に、世間に露出することがないのだ。
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