KAC20236 - ラッキー7カードしてみる？

本編(777文字)

【ラッキー7カード】という都市伝説が流行っている。

　これはいわゆるタロットカードと似たような占いをする遊びで、０から九までの数字の正位置と逆位置にそれぞれ意味があり、二枚ずつ、計二十枚のカードをぐしゃぐしゃにかき混ぜたあと整え、その山札から自分が口にした数字の枚数分カードを捨てていき、一番上に来たカードの意味で明日の運命が占われるというものだ。

　しかしこれは降霊術にも近い都市伝説の一種であり、中には極めて危険なカード”アンラッキー7（逆位置の七）”というものもある。明日の死が確定してしまうというカードだ。

　そういうオカルト好きの人たちは”正規品”や”本物”等と言ってそれ専用のカードを販売していたりもするが、この占い自体は上下で印を付けたトランプカードで代用することも出来る。

　以下にその役を説明する。

０．

　正：再出発や我が身を振り返ることの暗示

　逆：その目標は成功しない

１．

　正：始め期、決断が迫る

　逆：今ではない

２．

　正：仲直り、良縁

　逆：決別や疎遠になる

３．

　正：吉兆、成功の予感

　逆：不運、破綻、誤ち

４．

　正：休養の勧め

　逆：近く事故

５．

　正：変化や成長

　逆：低迷期の暗示

６

　正：健やかなる一日

　逆：不幸の訪れ

７

　正：これからの全てが上手くいく！

　逆：あなたの人生は今日まで

８．

　正：心の赴くままに

　逆：やること全てが空回り

９．

　正：万能感、幸せを見つめ直す

　逆：裏切り

　……以上となる。

　こうしてみると一見"良いことも書いてある"ように見えるが、望まぬカードが出てしまったときの気分は最低なものになるだろう。この都市伝説は知る人ぞ知るものだったが、つい先日インフルエンサーが取り上げ、それから遊び感覚でプレイしてしまう子どもが巷には増え始めている。

　当然、アンラッキー7を引く子どももこの世の中にはいる。

　近く問題視され始めるだろう。

　それでも気になるなら、

　ぜひ、

　どうぞ、

　自己責任でやってみれば？