第伍話 変態には反対
ドス黒い感情を持った人間はあまり見てこなかったがよ、こんなに戻し難い人間がいるとは思っても見なかったぜ!
最低災厄の人間ていうのは案外近くにいるもんだな!
自分の想像を遥かに超えるど変態との出会いは、自分を変えさせる良いきっかけになるぜ!(絶対そんなことはない)
「あなた、処女ね!処女なのねぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!俄然興奮して来たわぁぁぁぁぁあ!私ね、あなたみたいな未成熟なものが一番好きなの!興奮して興奮して興奮するわぁぁぁぁ!早くあなたを食べてしまいたいぃぃぃぃぃいいい!」
あぁ、災厄だよ。最悪だよ。
ペドの人なんて目じゃないくらいの人間に出会うことなんて今までなかったっているのに、これがその最高到達点だなんて、もうこいつ人間やめてんな?
正気の沙汰じゃないこいつに、どうやって勝ってやろうかと思考を巡らせるが、意味のないことに気がつく。だって、こいつの能力まだ知らねぇじゃん。
意味ないわぁ、こんなこと考えるのも無意味だわぁ、とか思いつつ、目の前にいる最強の変態に集中していく。目の前に変態に集中するっていう言い回しも嫌だけどね!
「………………死ね………………………変態が……………………」
「あはぁぁぁぁあああん!いいわぁ、いいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!その表情といい、可愛いその体といい、本当に今すぐ興奮を抑えきれず、爆発しちゃいそうだわぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!あなたの未発達なその部分にシタベロを入れて舐め回したり、匂いを嗅ぎたいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいい!」
ヤバい、変態に変態っていう言葉はご褒美すぎたか。流石の俺でもドン引くほどのドブカスな性格のこいつには、何を言ってももはやご褒美でしかないのは明白。何がなんでも俺の体をいじくり回してやろうという気概を感じる。
この最低最悪な状況で、一体この変態をどうしろっていうんだ。
「……………………………もう、いい……………………」
いい終わると同時に、腹部に向かって腰を入れたパンチをお見舞いする。
かなりの遠心力に、相当な力を込めて打ち込んだから、とても痛いことだろうと思ったが、そんなのは関係ないと言わんばかりにこちらに突っ込んでくる。
まじか。今の力で殴っただけでも、一般人は内臓を口から出す威力だってのに、こいつには無効なのかよ!それ、なんてクソゲー?
ついに俺のゲームはバグってしまいました。
修理業者に頼んだらこのバグを治すことってできるのかしら?…………え?自分達では直せないほどにゲームがバグってますって?本当にいる意味あんのお前ら(ドブカス)。
クソが!まじで攻撃を喰らっても良いから体に触れてこようとするのが怖すぎる!本物のロリータコンプレックスというのは洒落にならない怪物だらけだな!
本物が極まりすぎていて、戦う気力すらも下がれているような感覚に陥る。
もう一度、強化した拳で顔面を殴りつけるのだが、勢いは止まることを知らないみたいで、全力でこちらに向かってくる。
「私の勢いを殺そうなんて、無駄なことはやめなさいなぁぁああ!あなたの未成熟なアソコと、膨らみかけてすらいないその地平線に私は興味が尽きないのよぉぉぉぉぉぉおおおお!今想像しただけでも涎が垂れて仕方がないのに、本当に見ることができたらどれほど気持ちいいだろうかっ!」
本当によだれを垂らしながらこちらにこられるのも良い迷惑なんだが、こいつなら本当にしかねないという凄みがあるッ。本当に覚悟完了しちゃってて、年齢がいっている人間って考えを変えることができないって聞いたことあるけど、本当にそうだったんだぁ。
まじでクソすぎるから、良い加減倒したいんだけど、あいつが私の攻撃を無効化ないし緩和しているという事実に目を背けてはならない。
自分の攻撃が通らないなんてこと、今までそうなかったが、今現状は防がれているという結果がついて来ている。
思い切りマシンガンのようにラッシュで攻撃を喰らわしてはいるが、その表情にダメージを喰らわせられたという印象は受けない、そして、三味線を引いているというのも違う。
俺の拳は、アフリカゾウを昏倒させるほどの威力があるため、普通の人間では内臓破裂どころか、体が内臓よりも先に耐えきれなくなり、見事に木っ端微塵になる。あの地球人のようにィ!
あの……地球人のようにィ……?ク◯リ◯のことか……ッ。ク◯リ◯のことかぁぁぁぁぁぁああ!
と小芝居を打ってみたところで、状況を打破する策も……あれ、こいつって生粋のロリコンだよな?
少女の体にしか興奮することのできない哀れな人種、可哀想でもあり、こいつの場合は可哀想という言葉が可哀想だが……。
しかしながら、こいつがわかりやすい性格だったために、可能性は見えてきたと言っても良いだろう。
攻略方法はこれで良いのかどうかわからない。
しかし、これに望みをかけるしかないだろう。変態との戦いなんて、長いだけ自分に損でしかないわけだし。
さてと、自分の体の成長を【強化しますか】
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