ついていない１日

第1話

　目が覚めたら、部屋の中が明るい。

　ヤバい！！いま何時？？

　7:07

　うわぁ～寝坊した！！

　飛び起きると、急いで顔を洗い、髪を括る。パジャマがわりのTシャツを脱ぎ捨て、着替えていく。制服の袖に腕をとおし、…上手くボタンが止められらない。無造作にスカートを履き、ホックを止める。靴下を履きながら、持ち物を確認し、弁当の包みを掴んで自転車に飛び乗った。

　あぁ、なんとか間に合いそう。

　自転車を飛ばしていると、白いミニバンに追い抜かれた。

　ナンバーが7777

　おっ！ラッキー！！７のゾロ目は初めて見たかも。

　ミニバンは、まっすぐに進んでいき、後ろから来た車に隠れて見えなくなった。

　ビシャッ！！！

　あぁぁぁぁ！！！水溜まりぃぃ！！

　乾きにくいところだから、いつもは注意しているのにぃ！！

　真っ白い靴下に、泥水がかかってしまった。

　最悪～！！

　「もう、遅れてもいいかも…。」と思ったけれど、ちゃんと間に合っちゃった。

　急いで教室に行くと、大村くんの机に引っ掛かり、「あぁ？？」って睨まれた。

　「ごめんなさい！」って逃げたけど、確か大村くんは出席番号７番。

　今日は、『7』って数字についてない…。

　『7』には気をつけよ。

「えぇ～、渡したプリント、問題番号７番の▪︎▪︎▪︎」

「へぇっくしょん！！」

「ACの長さが７だから▪︎▪︎▪︎」

「ぶぇっくしょん！！！」

「教科書ごじゅう……あれ？どこだっけ？…あっ！７ページの▪︎▪︎▪︎」

「ふぇぇっっくしょん！！！！」

　▪︎▪︎▪︎やっと学校終わった。

　もうやだ！！

　早く帰って、部屋に閉じ籠ろう！！

　夕暮れの道、自転車で家路を急ぐと、後ろからトラックが迫ってくる音が！！！

　抜かれるときに横目で見ると、大きく会社の電話番号が！

　　　０１２０ー○◇７ー７７７７

「っ！！！」

　トラックが私のほうに寄ってきて、

　引かれる！危ない！！

　ガバッ！！

　 夢だった？

　はっ！何時？

　7:07

　わあぁぁぁ～！！！