事件ですか?いいえ事後です。

@Panappu2002

1.工芸は光栄

快晴の空に葉っぱから水滴が落ち、道路には水溜まりがチラホラとできていた。

そんな鳥の泣く声が響く早朝の部屋。

カーテンからは優しい光がそっと入ってきていた。

ベットで寝ていた男は7時になり目覚ましがなって起きた。

男の名は道明寺誠。

髪の毛を尖らせた状態で洗面所に行くと母に「どうやったらそんな髪になるの?」と言われた。

誠は「俺に言われても分かるわけないだろぉ〜」と言ってトイレに入った。


(学校の美術室)

美術室には先週の美術の授業で学生が作ったツボが並んでいた。

そんな美術室に1人の謎の人物が美術室で探し物をしていた。

目元を細めながら真剣に探していた。

顔は壺で見えず、クマのマークがついた筆箱を床に起きながら探していた。

するとその人物は「あった!」と言って壺を割ってしまった。

「やべっ…どうしよう…バレたら先生に叱られる…」と言って慌てて掃除道具をロッカーから出した。

その壺には西園寺誠と書いてあった。


(登校中の朝の通学路)

誠は光栄中学校の2年で部活は吹奏楽部でフルートの担当をしていた。

誠が道を歩いていると隣のクラスで同じ吹奏楽部の南さんが「おーい!おはよう〜!」と手を振って声をかけてくれた。

誠も手を振って「おはよう」と言うと南がよってきて南が「ねぇ、昨日の演奏での『ソ』の部分で私、指を痛めちゃって今日は部活は見学しようと思ってるんだ…」

誠「そうなのか…それは辛いな、早く治るといいな」と心配そうに言うと南は「うん、コンクールにまでに上手くしないといけなんだけどね…」

誠「指が回復する方が大事だよ、骨折してないだけマシだけど」

南は頷きながら「うん」と言った。


(光栄中学校・2限目の美術室)

美術の授業が始まる前の放課の時間に美術の先生は気づかないまま授業を始めていた。

先生「教科書の32ページを開いてください」

生徒達は32ページを開いた。

先生「はい、全員開きましたね?」と生徒たちを見渡して「では今日は32ページの伝統工芸の文化について触れていきたいと思います」と黒板に書いた。

生徒たちに当時の工芸品に似せたレプリカを生徒たちに渡して見せた。

1人の男子生徒が「先生、この間作った壺の作品、西園寺さんのだけないです」と告げると先生は不思議そうに確認すると先生は「あれ?ほんとだ」と気づいて誠に対して「壺はどうしたの?」と聞くと誠も「僕も今気が付きました」

先生「困りましたね、来週には市民美術館に展示する予定ですがこれでは誠君のだけが今から作っても遅れてしまいます…」

誠「では授業が終わったあと部活動の時間に美術部の人達が活動してる横で作るのはダメでしょうか?」と聞くと先生は「う〜ん、誠君も吹奏楽部での活動があるだろうしこればかりは私が独自で作った物を代用するしか…」


(昼の放課)

給食を済ませた誠は南に借りていた漫画を返した。

南「で?どうだった?」

誠「何が?」

南「何がって漫画の内容よ」

誠「あー、普通だった」

南「ちょっと何よそれ」

誠「うそうそ、本当は面白かったよ」

南「次の漫画は貸さないで置こうかしら」

誠「ああっすまんすまん悪かったよ、冗談だってば」

南はほっぺを少し膨らましつつも誠の顔を伺いながら聞いた。

南「それより美術の作品壊れてたんだって?大丈夫?」

誠「ああっ、誰が壊したのかはまだわかってないけど…」と言っているとクマのマークがついた筆箱を持った女子生徒が歩いていった。

南「なんだか嫌な気分ね、壊したのに何も言わずにいるなんて一体誰が…」


(体育館裏)

クマのマークがついた筆箱を持った人。

彼の名前は悟

悟は「これっお約束のものです」と見えない誰かに美術室に隠していた封筒をとある人物に渡した。

特徴はスーツだけの男「ご苦労」と言って去っていった。


(帰宅途中・公園)

誠と南は一緒に帰っていた。

南は自転車を押しながら隣のクラスの話を語った。

そんな2人を遠くから覗いてるスーツの男が口元をニヤリとさせていた。

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