私の不幸な1週間

温故知新

私の不幸な1週間

「はぁ~〜、疲れた~!」



 残業から帰ってきた私は、早々にベッドにダイブすると、今週1週間に起きたことを思い返した。



 月曜日は、休み明けに朝から上司に怒鳴られた。

 理由は、午後から使う会議資料に重大なミスがあったかららしいが……実は、その資料は上司自らが作ったものだった。



 火曜日は、出勤した直後、珍しく早めに出勤していた上司から呼び出されたかと思いきや、突然『さっさと会議の準備をしろ!!』と会議のセッティングを1人でやらされた。

 なお、上司はお偉いさん達のご機嫌取りをしていた。



 水曜日は、『久しぶりに定時で帰れる~!』とテンションが上がった直後、上司から『これ、明日の朝までやってくれ』と別部署の仕事を丸投げされた。

 何でも、上司がお気に入りの子から頼まれたらしい。



 木曜日は、昼休憩に入った直後、上司から『これ、午後に使うやつだから急いで準備しろ!!』とプレゼン用の資料を作らされた。

 実は、その日のプレゼン相手が、うちが長らく懇意にしている会社で、本来ならば上司が作るべきものだった。



 金曜日は、定時になった直後、『すみませ~ん、これお願いしまぁ~す♪』と女子社員から仕事を押し付けられた。

 その子とは同期だったので、遠慮無く突き返したら上司に怒られた。

 実は、彼女が上司のお気に入りの子だった。



 土曜日は、社内での親睦を兼ねて、ボーリング大会が開かれた。

 参加者の中にお偉いさん達がいたので、私はボーリングに見向きもせず裏方に徹した。

 ちなみに、私に仕事を押し付けてきた同期の子は、上司やお偉いさん達と一緒にボーリングをしていた。



 そして、日曜日の今日は、上司から急に休日出勤を命じられ、朝から会社に出勤して仕事をしていた。

 もちろん、会社にいたのは私1人だけだった。



「まっ、明日は有休取っているから、ようやくゆっくり出来る!」



 そう思っていたが、数時間後に上司から呼び出された。

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