第6話 『TS娘』だと百合えっち?


『TS娘』だと百合えっち?


           * * *


 わたし、中島しのぶは『TS娘』だけど女子固定化する前に妻のラムとの間に子供を授かった。


 だけど妊娠20週目・・・だから6ヶ月くらいで自分が女子固定化して、それから『えっち』ってしてないんだよね。まぁ『男』の時と違って、特に『したい』とは思わなかったんだけど・・・女性ってそんなもんなの?


 そんなある夜、ラムが生後半年の息子の薫くんにおっぱいを飲ませて寝かしつけ、ひと段落したときに二人でお茶(妊娠〜授乳中はラムは大好きなお酒も絶っていた)していた時に、「そういえば最近、ラムと仲良ししてないなぁ〜」とぼそっと独り言が出たんだ。

 そうしたらラムから「そうだね〜 かおるくんに構ってばかりで忍さんとあんまりくっついたりハグもしてなかったかも・・・」と答えが返ってきた。

「あ、ごめんラム。 いまの独り言だったんだ・・・」


「え〜そうなの〜 ちょっと恥ずかしい・・・」

「いや、全然恥ずかしいことじゃないと思う・・・けど、オレの身体が『女』なっちゃったから・・・『えっち』できなくてさ、ラムはどうなのかな〜とは思ったんだ」

「ん〜 別に『えっち』はしてもしなくてもいいけど、忍さんとくっついていたい・・・かなぁ〜」と赤くなりながらもちゃんと答えてくれる。


「そうだよね〜 一緒にくっついていると安心できるし、『彼とハグをすると二人の絆を深めてくれるだけでなく女性を美しく自信を持たせてくれます』ってネットで見たんだよね」

「へ〜 そうなんだ〜 でも『彼』じゃなくて『彼女』❤︎じゃん?」

「ちょいちょい、身体は『女』でも心はまだ『男』のつもりなんだけどな〜」とちょっと剥れてみる。

「あ〜ごめんごめん! ね、でもさ女の子同士って・・・つまり『百合えっち』ってちょ〜っとだけ興味あるかも・・・」

「うぁ〜 ラムってえっちじゃん!」

「そ、そうかな〜」ラムもTS学園出身だから見た目女子が多かったから半分女子校みたいだったしな〜ってあんまり関係ないか。


「忍さんっておっぱい小さいけど・・・」「うっさいな〜」

「まだ身体年齢は16〜17歳くらいでしょ?」

「う、うん・・・」

「お肌なんてわたしに比べたらすべすべだし柔らかくて〜それに色白だし羨ましいのよね〜」

「そ、そう? でもさ、オレ男としての『えっち』はわかるけど女の子同士ってのはわかんないんだよね・・・」


「だからさぁ〜しのぶさ〜ん、『えっち』じゃなくていいから今夜、裸でハグしてみようかぁ〜❤︎」

「ラ、ラムさん?・・・随分積極的ですね・・じ、じゃ、今日はそうしよっか〜」

 う〜 どっちが元男なんだかわからなくなったぞ〜


 翌日、『百合えっち』をAmaz○n○ライムビデオでレンタルしてめちゃくちゃ二人で勉強した・・・



以上 『TS娘』だと百合えっち?

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