777という本来ラッキーなゾロ目は、他のゾロ目で計算するとアンラッキーに変わる

アフロもどき

アンラッキー7

 俺は最強のギャンブラーだ。数々の遊技機を使い最も好きな数値、777を出して玉を大量に稼いでいく、所謂プロだ。

 なぜ777を出しているのか。それは777が最も縁起の良い数値、ラッキーセブンというもので、それを信じているのだ。


 とある遊技機で777がおかしくなるという話を聞いた。俗にアンラッキーセブンと言われているらしい。ラッキーセブンがおかしくなるというのは考えたくもない。

 俺は、777がおかしくなるという遊技機を確かめることにした。


 その遊技機は、外観から見ればおかしい部分はなかった。

 最強のギャンブラーたる俺は、とりあえず大きい数値から揃えていく。

 まずは999。最大の数値である。9自体はあまりいいイメージがないものの、999は最大の数値だ。次は888。横にすると∞となる。無限大だ。


 この時点で俺は違和感に気が付いていた。数値に、1と6がなぜか存在しない。4が一番縁起が悪そうで、一度444を揃えてみたが、特別な問題は起きない。222、333、555の数値でも同様である。

 そして、最後に777が揃ったときに、不可解な現象が起きた。


 なんと、数値が777が揃ったときにエラーが発生したのである。珍しいこともあったが、店員を呼んで対応してもらったのだが……。

 復帰後、777という数値が、左へずれていき、消えていった。右からマイナスが表示され、最後に表示されたのは111という数値。

 なんと、777の数値が差し替えられてしまった。数値の見た目が赤くなっており、不気味といえるが、それでも111をそろえることが出来た。


 その次は、= 666という数値。そのまま、666の表示で遊技機が止まってしまった。その遊技機は使えなくなった。これが、777からおかしくなるから、アンラッキー7というものだったようだ。


 あまりに恐ろしくなった俺は、777にこだわることをやめることにした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

777という本来ラッキーなゾロ目は、他のゾロ目で計算するとアンラッキーに変わる アフロもどき @ahuromodoki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ