第63話

そうだ、あの世へ行こう!

ふと思い出した、そもそも死んでるわ。

普通に死んだのとなんか燃やされたようななんだか。

人ってこんなに死ねるんだなって学びました。


「なんか……その…すみませんでひた」

ぐぬぬって顔で噛みながら謝罪するドラゴン。

なんてレアなんでしょうか、誰か見た事ありますか?そんなドラゴン。

なんとも可愛い、気まずそうにしてる。


ふと良くないことが脳裏をよぎる。

虐めてみたいようなあの感じだ、決してわたしはSではないのだけれども、目の前に可愛い女の子があうっあうってしてたらなんかいじめなくならないですか?なりますよね?ねえ?そこのあなた。分かりますね?そういうことです。


「あーあ、どうしてくれんの?せっかく生き返ってさっぱりほこほこしてんのに台無しじゃん。もう最悪なんですけどー。ないわー、ありえないわー」

限りなく湧いてこないクレーマーの語彙と演技力、棒読みがすぎる。

「はうっ…ご、ごめんなさい!」

ほう…?「はうっ」って本当に口に出して言うやついるんだ。



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