第60話

時にはツッコミをしないことも人生の中で必要なんだ、そう学んだ。


和風漂う辺り一面、日本に存在する四季折々の自然、そしてそれをなお強調するそれはそれは立派なお城。


うーん、日本だ。


すごいなぁ…たまげたなぁ…。

桜と紅葉が並んでるよぉ…。

雪まで降っちゃってもう…。


蛍飛び交う川辺に遠くから木霊するホーホケキョ。

そして鈴虫たちの大絶叫と田舎でよく聞く鳥の主旋律。

あっ、セミ鳴いてる…。


うーん、カオ、混沌だ。

略してうーんカス。

頭、痛くなってきちゃった。


やだな…情報過多。処理できないよそんなの。


「どうですか、どうですか!どうでしょう!この空間、私が拘りに拘り抜いた自慢の空間なんですよ!まさに龍!私が龍だからできたことですよ!」

「大変騒がしゅうございますね。非常に疲れる空間でございます。もう帰りたいオウチカエシテオウチドコワタシノオウチ」


わたし壊れちゃった。

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