第51話
拝啓 ちょいとそこのあなたへ。
死に起きした時に顔やらなんやらが涙とヨダレと鼻水でベトベトだった経験、ありませんか?
ありますよね、ありましたよね?どうしたらいいですか。
しかも人型とはいえ龍種の。
人によってはご褒美レベルなのかなって。
そんな間抜けなことでも考えてないとこのベタつきを忘れることは出来なかった。
「…………………うへぇ………べとべと…」
顔中どころか全身もれなく体液まみれ、てか目が開かない。
「うああああん!よ゙がっ゙だぁ゙!」
やめ、やめてこれ以上体液まみれにしな…
既に手遅れだったが、上塗り、2度漬け。
人の形をしたものが体液まみれで抱き合っている。なんという地獄絵図だろうか。
「…これおちるの?かなぁ…」
こんなとき、近くにお風呂屋さんがあったらなぁ…心の底からそう思った。
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