ラッキーセブン
LAYLA
第1話 ラッキーセブンか?それともアンラッキーセブンか?
ガッシャーン!
「うわっ!やべぇ。」
横断歩道を渡ろうとした俺の目の前で、信号無視をした車が、ガードレールに突っ込む事故が起きた。
俺があと少し早く横断歩道を渡っていたら、間違いなく巻き込まれていただろう。
「今日の俺はついてるかも!よしっ!今日はいつもと違う事でもして過ごそうかな。」
お手軽にパチンコかな?
初心者の俺はまずは2円スロットからやってみる事にした。
なんと回し始めから777が出まくる出まくる。
2円よりもっと高いのに挑戦した方が良さそうだな。
俺は20円スロットの台に座り、どんどん回していった。
何度回しても嘘のように777ばかり出る。もはや恐怖を感じた。
俺はパチンコ屋を後にし、コンビニに向かった。
適当にスポーツドリンクとお菓子を持ってレジに行くと、合計金額はまたしても777円。
怖いほど777を目にする日だな…。
さっきよりも更に俺は恐怖を感じた。
もう家に帰った方が良いのかもしれない。
俺は家に向かって歩き出した。
家の前に着くと、一匹の白猫が俺を見つめてきた。
こんな猫この辺にいたっけ?
俺が不思議そうに見つめると、猫がしゃべりだした。
「もう気は済んだだろ?そろそろ上の世界に行く時間だぞ。」
「え?猫が喋った!?俺夢でも見ているのか?」
「これは夢と言えば夢みたいなものだけど、正確に言えば黄泉の国。この世とあの世の狭間だよ。」
「この世とあの世?俺生きてるけど?今朝も事故に遭うのを免れたし…。」
「覚えてないみたいだね。ざっと説明すると、手に持った宝くじが強風で手から離れてしまい、それを追いかけて横断歩道に侵入、そのまま車と衝突して死んだんだよ?未練がありそうだったから、しばらく自由にさせていたんだ。」
「マジか…。確かその宝くじの下三桁は777。なんだ、ラッキー7じゃなくてアンラッキー7だったのか…。」
俺はガクッとその場に倒れ、あの世へと向かった。
ラッキーセブン LAYLA @layla_layla
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