永遠の夕焼けと

黒雲 雨結

第1話



これは、僕が見た少し長い夢の話である


心地の良い風が吹いたころ

君が目覚めて僕に言ったんだ


「この夕焼けが永遠に続けばいいのに。」



...



僕の名前は佐藤詩織(さとうしおり)


砂糖とか詩織ちゃんとか、、

某アナウンサーと同名なことから

茶化されることもしばしば


そんな僕にも友人はいて

その中の一人、平凡太(たいらぼんた)

モブなんて呼ばれるが

成績もいいし僕にとってはよき友だ


そんな友と今日は高校生最後の夏休みを

満喫しようかと

やってきたのは大型ショッピングモール


…何の変哲もない大型ショッピングモール

引きこもり万歳な僕にとっては

これでも立派な娯楽なんだ


てなことを考えながら

凡太と僕はゲームセンターで

シューティングゲームやユーフォーキャッチャー

レーシングゲームを次々に制覇していく


お陰で帰るころには財布は軽くなっていた

晩飯を食べて帰ると家を出たが

僕の財布は晩飯を拒んでいる


コンビニに寄った僕らは

暖かい肉まんを買って

団地の公園で食べた


いつかの話をして帰宅した


これが夢を見る前の最後の

僕の記憶だ。

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