愛ってなんですか?

もめち

第1話

1996年4月某所

この頃からそそっかしいのか予定日よりすこし早く生まれた米粒頭の元気すぎる女の子、それが私だ。

生まれた時泣くのはこれから死にに生きていくのに絶望していると誰かが言っていたような気がする。全くその通りだと思う。

父は私の顔を見た瞬間「なんやこの米粒みたいな形は」と笑いながら得意の馬鹿でかい声で院内を響かせ看護師さんにしこたま怒られたそうな、当たり前だ。


退院前に黄疸が出たことと体重が平均スレスレ以外は問題なくすくすくと育った。


私の初めての転機はそれから2〜3年後、3歳を迎える頃だった。

母が死んだ。

私は父方に引き取られ、父、父方の祖母、私、の3世代3人家族での生活が望まずしてスタートした。


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