異能令嬢007 ~悪役令嬢は何度でも死ぬ~

kattern

ミッション1「異能令嬢、特務中尉御令息に接近せよ」

 私の名はアン・ゴールディ。

 イーステン帝国秘密情報部に所属するエージェント。

 そして、女王おねえさまから異能を授けられた異能令嬢。


 コードネーム007。

 通称(不本意ですが)「ゴールデン・アンラッキー」。


 敵国であるカリング王国に伯爵令嬢として潜入した私は、社交界にその身を置きながら帝国に対する王国軍の動向を監視し、数々の軍事衝突を防いで参りました。

 すべては敬愛する祖国と国を治める女王おねえさまのため。


 そんな私は、王国特務機関『古代文明調査兵団』が『冥界のデスマスク』と呼ばれる古文書を入手したという情報を耳にしましたの。


 古代文明に描かれる冥界の女王『エレス』の法典。

 過去・現在・未来すべての人物の死が記されたという魔導書。


 ただし、人の知性を越えたその書物を読めば――その者は即死する。


 特務機関『古代文明調査兵団』が、どういう理由でそんな危険な書物を手に入れたのかは不明ですが、もしこれを悪用されれば被害は甚大なものとなります。

 私と私の父――ということになっている補佐官のジョンは、帝国秘密情報部に報告した上で、古文書を輸送する調査兵団の列車を強襲。

 兵団員を皆殺しにして『冥界のデスマスク』を手に入れたのですわ。


 けれども――。


「シグモンド! やってくれましたわねあのクソッタレ!」


「レディ・アン。興奮しすぎだ、何があったのかね?」


「この古文書は偽物でしてよ!」


 調査兵団が運んでいた『冥界のデスマスク』は偽物。

 私たちの強奪を予見していたのか、調査兵団を率いるシグモンド特務中尉に思惑があるのか。なんにしても、世界を滅ぼす古文書を私たちは見失いました。


 再度、本国の情報部が調査を進めた結果、調査兵団の古文書輸送に先立って、シグモンド特務中尉が王立学院に通う息子に贈り物をしていたことが判明。


 贈り物がなんなのかは不明。

 なぜ息子に急に贈り物をしたのかも分からない。

 ただ、帝国情報部と女王おねえさまは――。


『息子シグモンドに接触し、贈り物の内容を至急確認せよ』


 と、私に新しいミッションを命じましたの。


「レディ・アン。本国情報部が王立学院への編入手続きなど手はずを整えてくれた。ただちに現地に向かい、シグモンドの息子――シグルズに接触したまえ」


「……わかりましてよ、ジョン」


「王立学院は全寮制だ。君と離ればなれになるのは、いささか寂しいな」


「ガラにもないこと言わないでくださいまし、お偽父とうさま」


「君の健闘を祈る」


 王国に潜入してから長い時間を共にした同胞。

 異能令嬢という『人間の理から外れた』私を支えてくれた恩人。

 ロマンスグレーの髪をした背の曲がった初老の男としばし抱き合って別れを惜しむと、私は荷物をまとめ、潜伏先の館から王立学院の寄宿舎へと移りました。


 かくして私は、シグルズへの『贈り物』の正体を調べるため、王立学院の生徒になりましたの。年頃の子女(16歳から18歳)が通うということで、16歳の私が突然転入しても怪しまれなかったのは幸いでしたわ。

 もちろん、「なぜこのタイミングで転入を?」という、クラスメイトからの質問には辟易することになりましたが――。


「すごく綺麗な金髪ですわね」


「ゴールディの名は伊達ではありませんのよ。お手入れには時間がかかりますけど」


「社交界では名の知られた令嬢なんだって? いいなぁ、今度招待してくれよ?」


「言うほど面白い所ではございませんわよ。それに、まずはこの学院を卒業できる程度の教養を身につけてから、そういうことはおっしゃりなさいな」


「ゴールディさんはどうして王立学院に? 貴族なら、わざわざ学院に通わなくても、家庭教師を雇った方がいいんじゃ?」


「古代文明に強い興味がありますの。王立学院には王室が収集した資料が数多く保存されていますから――ねぇ、シグルズさま?」


 転入したのは『王立学院史学科』。

 もちろんシグルズが在籍している学科ですわ。

 しかも、彼と接触がしやすいようにと、教室で彼と私の席が隣になるよう、本国情報部が細工してくれたのは助かりましたわ。


 ただし――。


「さぁ、俺は興味ないね」


「あら? なら、なぜこの学科に入学されましたの?」


「成り行きだよ。官僚になるには、どんな学科でもいいから大学出ておく必要があるだろう。史学科は倍率が低かった――それ以上の理由はねえよ」


「そうですの?」


「満足したか。なら、もう話しかけてくるな」


「なんでですの? 私、お隣としてシグルズさまと仲良くしたいだけですのに?」


「鬱陶しい」


 ターゲットのシグルズがなんともいけ好かない男というのが大きな誤算。

 社交界で活動するエージェントとして、身なりはもちろん素振りや話術、ハニートラップの技術をも仕込まれた私ですが、それを袖にするクソ男でございましたの。


 きっと父親のシグモンド特務中尉に似たんでしょうね。

 性格については――。


 狼を彷彿とさせるくせっ毛な黒髪。

 軍人の息子にしては珍しく剃られた口元。

 くりくりとした鳶色の瞳にメッキが所々剥げた丸メガネ。

 私より頭半分小さい背丈と、少し心配になるほど痩せた身体。


 薄幸の美少年という容姿は正直に言って嫌いではありませんわ。

 まぁ、合格点(謎)くらいさし上げてもよろしいですわね。


「なに、ジロジロ見てんだ人間シャンデリア」


「なぁっ! 誰が人間シャンデリアですの!」


「史学科ってなりじゃねえんだよ。目障りだからその騒がしい金髪を短くしてこい」


「なんてこと言いますの! 髪は女の命でしてよ!」


「知るかボケ」


「このぉ! 頭に来ましたわ! このモジャチビガリメガネ!」


「なんだぁ? お嬢さまの癖にえらく汚い言葉を知ってるじゃねえか?」


 そんなんブチ壊す程に、性格と口がドブでしてよ。


 これが私と同い年?

 王国の教育の質の低さには驚きですわ!


 私が拳を振り上げると「まぁまぁ」と男が割って入った。


 赤毛の刈り上げにそばかす混じりの顔。

 史学科の生徒の中では一番背格好のよい青年。

 なのに穏やかな性格と丁寧な物腰。

 ちなみに歳は私たちより2歳上の18歳。


 目の前の陰キャチビメガネと正反対の陽キャおおらかタフガイ。


「アンさん、シグルズはシグモンド特務中尉に言われてこの学院に通っているだけですから。要人の子息というのには、いろいろと事情があるんです」


「あら、そうなんですのね」


「……ふん」


 彼の名はピエール。

 シグルズの親友。そして、シグモンド特務中尉から付けられた護衛でしてよ。


 元は王国陸軍の士官候補生。

 ただ士官学校をなぜか自主退学し、その後シグモンド特務中尉に拾われ「シグルズのお目付役」として一緒に入学したんだそうな。


 既に軍属ではなく「軍とは切れている」とは本国からの情報。

 しかし、あのシグモンド特務中尉が目を掛けている得体の知れない人物ですわ。

 今もこうして、私とシグルズの喧嘩の仲裁に入りましたが、きっと何か魂胆があってのことに違いありません――。


 エージェントだから分かる。

 こういう人物が、一番優秀な諜報員ですのよ。


 私の目は誤魔化せませんわ。


「余計なことを言うなよピエール」


「シグルズ。君も君だよ。もう少し、アンさんに優しくしてあげたらどうだい」


「どうして俺がこんな頭の中身が飛び出たようなバカ女と」


 中身が飛び出すとはどういう意味でございまして?


 髪のことを言っておりますの?

 私の自慢の金髪のことを言っておりますの?

 遺伝的に若はげ(シグモンド特務中尉はつるっぱげ)確定のくせして生意気な!


 肩を怒らせ頬を膨らませる私。

 そんな私をシグルズから隠すように間に入ったピエールは、「よくないよ」と雇い主の息子をたしなめました。


「シグルズ。なにがそうさせるのか分からないが、君のアンさんへの態度は目に余るものがある。いったい君は彼女のなにが気に入らないんだい?」


「……別に、そいつが一方的に絡んでくるから」


「答えになっていないよシグルズ。幼等部の少年兵じゃないんだから。そんな曖昧な説明じゃ、好きな子にわざと辛く当たってるようにしか見えないぞ」


「…………ハァ⁉ なに言ってんだピエール⁉ なんで俺がこんなバカ女と!」


 机を叩いて立ち上がったシグルズ。

 ぎょっと目を剥くピエール。

 同じく、私たちを取り巻く同級生達も押し黙る。


 そんな中、わたしは「はぁ?」という顔を立ち上がったシグルズに向けた。


 ムキになって否定しなくてもよろしくなくて?

 なんなんですのいったい?


 気まずい沈黙が漂う中、なぜか涙目でシグルズは私を睨むと――。


「ちょっと待てよシグルズ! これから授業だぞ!」


「うるさい! 気分が悪い! 自主休講だ!」


 彼はぷりぷりと怒って教室からでていきましたわ。

 自主休講って。まぁ、学院では認められておりますけれど。

 けど、正論をぶつけられて怒って出て行くなんてお子ちゃまですわね。


 おかわいいことですわ。(暗黒微笑)


「すまないアンさん。僕からシグルズには注意しておくよ」


「いえ、そんな。ピエールさまに謝られることではございませんわ」


「シグルズには必ず謝らせるよ」


「無理なさらなくて結構ですわよ。貴方も『お目付役』大変ですわね」


「……おや? そのことアンさんに話したっけ?」


 まずい油断していましたわ。

 私としたことがうっかりと『聞いてもいない情報』を口に。


 ピエールの不思議そうな視線に、脂汗がだらだらと背中が流れる。

 すると、ちょうどいいタイミングで教室に教授が入ってまいられました。

 彼の「授業をはじめるぞ、席に着け」という言葉に、私はなんとか曖昧に話を誤魔化すことができました。


 いけませんわね。

 どうも同年代の人間――とりわけ庶民相手だと勝手が分かりませんわ。

 なにせ社交界での情報収集に特化した訓練を受けておりましたから。


 この任務に「乗りかかった船」と従事しましたが、他の異能令嬢シスターに任せた方が無難だったかもしれません。

 社交界ではもてはやされる金髪も、史学科ここでは浮くだけですものね。


「……言われた通り、短くしましょうかしら」


 どんな髪型にすればシグルズは靡くのでしょう。

 ショートヘアー。それとも、セミロング。編み込みでしょうか。

 いえ、そういうことではございませんわね。


 くるくると人差し指で縦ロールを巻けば、私の口を物憂げな溜息を吐きましたわ。

 本当に、これは大変な任務ミッションですわね。

 拳銃でドンパチやるよりよっぽど困難でしてよ。


「アンくん。授業は真面目に受けてもらわないと困るよ」


「あら、すみません教授。転入初日でまだちょっと緊張しておりまして」


「せっかくなので君の知力テストと行こうか。バビロン地方にかつて栄えた古代文明において、神々は縁起色というそれぞれを現す色を持っていたが――」


「天界神イスカが赤、冥界神エレスが青、海神ティアンが緑ですわ」


「…………ふむ。よほどいい家庭教師に師事していたようだね。正解だ」


 おまけに授業は退屈ですしね。

 エージェントに知識を尋ねるなんて愚かでしてよ。


 なんでも知っているに決まっているではありませんの。


「教授。ところで、申し訳ないのですが」


「なにかね、レディ・アン」


「私、緊張のせいか目眩がしまして。席を外しても構いませんでしょうか」


「自主休講は認められているぞ。わざわざ私に連絡するまでもない」


「それはスマートではありませんので」


 エージェントの前に帝国淑女レディたれ。

 異能令嬢シスターとしての誇りと、女王おねえさまへの敬意を胸に、立ち上がって私は初老の教授にお辞儀をする。どこからともなく、歓声が私の耳に届いた。

 ただ授業を抜け出すだけですのにね――。


◇ ◇ ◇ ◇


「しかし、いったいどこに行ってしまわれたのかしら」


「坊ちゃんなら、今ごろ図書館別院の地史学資料室だろう」


「……あら?」


 教室を出て学院をうろつき回ることしばらく。

 人気がなく鬱蒼とした木々が生い茂る裏庭に入った所で、私はいきなり後ろから――刺された。


 胸を貫いて伸びるのは血に濡れたサーベル。

 綺麗に骨の合間を縫って心臓を突いたそれは手練れの仕業だった。

 続いて響いたのは、その剣技とは打って変わった荒っぽい銃声。


 私の心臓、肺に脊椎と、リボルバーの弾丸をすべて撃ち込むと、そいつは私の身体を蹴ってサーベルを抜いた。


 随分と用心なこと。


 紅い鮮血を撒いて私は裏庭にうつ伏せに倒れる。

 どこからともなく、鳥の飛び立つ音が聞こえた。


「随分とあからさまに近づいて来たな。おかげで、中尉どのがつけた番犬もろくに役に立たなかった。まぁ、アレには最初から『坊ちゃんに危害が加わらないように見張れ』としか言っていないそうだが」


 ピエールのことかしら。

 ふむ。どうやら本国情報部の話は本当のようですわね。

 私の目もとんだ節穴でございますわ。


 彼は軍部とは完全に切れている。血も涙もない狂気に取り憑かれた最新の魔法使い――シグモンド特務中尉も身内には弱いようですわね。

 あるいは、孤立しがちなご令息を憐れんだのかしら。


 私の腹を蹴り上げて仰向けにさせると、私を刺した男が顔を覗き込んでくる。

 見覚えはない。ただ、身なりからしてこの学院の事務員でしょう。なるほど、そちらにシグモンドは部下を紛れ混ませていましたのね。

 男は血を滴らせる切っ先を私の喉元に押しつけ、軍人特有の『ゆるぎない殺意』を籠めた視線を投げかけてきた。


「どこの所属だ。帝国か、それとも共産主義者か。吐けば楽に殺してやる」


「…………バ……イ」


「なんだ? はっきりと喋れ」


「…………………ィ」


「ちっ! 痛めつけすぎたか! おい、まだ死ぬな、しっかりしろ!」


 そう言って、男が『迂闊にも』私の口元に顔を近づけた。

 年の頃はジョンより少し若いくらいかしら。働き盛り。きっと、こんな汚れ仕事をしているのだ、居なくなっても悲しむ者などいない人間でしょう。

 けれども――帝国淑女レディたれの誓いに則って。


「女王陛下バンザイ」


 私は殺戮開始の宣誓を唱えた。


「……こいつ! イーステンの異能令嬢古き魔女の使い魔!!!!」


「まぁひどい。女王おねえさまを、古き魔女呼ばわりだなんて。本当にカリング王国の軍人には教養と礼節が足りませんわ――ねぇッ!!!!」


 自慢の金色の房が揺れて男の身体を戒める。

 私の意のままに黄金の髪が手足の代わりに蠢く。


 それは魔術。

 あるいは東で秘術と呼ばれるもの。

 乙女の命たる髪に魔力を通し意のままに操る技。

 首を、手首を、膝を、胴を、肘を、関節を、捻り上げる私の金毛。男の首を締め上げて宙に浮かべると、私は帝国淑女らしく優雅にその場に立ち上がった。


 しかし、これは私が自力で手に入れた力。

 女王おねえさまから授かった『異能』は別――。


「な、なんだその身体は……⁉」


 男が目を剥いたのも無理はない。

 学院の制服に滲んだ鮮血が銃創と刀創と共に消えていく。

 まるで何事もなかったかのように、私の身体は元通りになったのだ。


 これこそ私の『異能』。


 コードネーム『007』の異能令嬢に授けられる『女王の祝福』。


不死者イモータル⁉ いや、再生者リジェネレーターだと⁉」


「どちらでも。私、細かいことにはこだわりませんの」


「まさか――『死なずの黄金ゴールデン・アンラッキー』!!!!」


「その二つ名、口にした人間は楽に殺さないと決めていましてよ。だって、失礼ではありませんの。レディに対してそんな言い草。あんまりですわ」


 まずは腕の関節を曲がらない方向へと折る。

 男は涎と涙を撒き散らし絶叫を上げる。

 しかし――銃声もかき消える校舎裏で襲ったのが運の尽き。


 その叫びが、彼の仲間の元に届くことはなかった。


「時間がありませんの。私は、最初から『短期決戦』で今回のミッションに挑んでいます。キビキビ質問には答えてくださいまし」


「……あっ、あっ、あァっ!」


「学院内に潜んでいる仲間の情報を。それと『古代文明調査兵団』について、知っていることを洗いざらい話なさい」


 学院内に潜伏している調査兵団の間者を殺せば、数日は時間を稼げる。

 その間にシグルズが持っている『冥界のデスマスク』を回収し本国に帰還する。


 大丈夫。


 不死の祝福を持っている私なら『古文書の真贋を判別できる』。


 いつも通り。

 簡単なミッション。

 なんてことない。

 学院の『学生』を演じる以外は。


「楽に殺さないと言いましたわよ。これは私なりの温情。誠意には誠意で答えさせていただきますわ。さぁ――吐けば楽に殺してさしあげますわ」


 もう片方の腕を逆方向に折りながら、私は哀れな男に微笑んだ。


◇ ◇ ◇ ◇


 僕、むげにん(無限の住人)&バジリスク(甲賀忍法帳)大好きおじたん!!!!


 KACのお題の『アンラッキーセブン』というタイトルから『007悪役令嬢』→『しかも不幸』→『毎回死にかけるけど死なない』→『いや、むしろ死なないことが不幸』→『不死者をアンラッキーということにしよう』という思考実験の果てに、久々の中二病ラノベを書いてしまう。だって『不死者ネタ』大好きなんだもの!

 軽くプロットも思いついたので、このまま賢い女性コンテストにも投げてみます。


 たぶん短い連載になると思いますが(そもそも、今原稿が佳境でクッソ忙しいので時間がそんなにとれない)よければお付き合いいただけると幸いです。

 あと、面白いよこういうの好きという方がいらっしゃったら、☆を入れて応援していただけると嬉しいです。なにとぞよろしくお願いいたします。

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