アンラッキー7
影神
7の呪い
人にとっての運の良い数字。
『7』
それは、俺にとっては、
不運を呼ぶモノでしか、なかった。
7月7日。
7時7分に産まれ。
名前にも七の文字が刻まれた。
ガシャン!!
7日の日には、必ず。
目の前で。誰かが、死ぬ。
通学の電車での人身事故。
横断歩道の信号待ちでの車同士の衝突事故。
始まりは、母親の死から起きた。
俺を産んでから、しばらくして死に。
親父は、その1年後の同じ時間に。
母親の後を追った。
親戚には、"悪魔"と呼ばれ。
きみがられる様になった。
7。
だから、その数字を見る度に。
俺は、憎しみに心を奪われる様になった。
教師「、、じゃあ。ここの問題を。
誰に解いてもらおうかなっ、と。
んー。
7日だから、7番!
7番の奴は前に出て、答えろ?」
学校の出席番号まで、このざまだ。
俺は、7に。
呪われている。
女子生徒1「キャァアアア!!」
男子生徒1「落ち、たぞ、」
教師「落ち着け!!」
シャァー!!
急いでカーテンを閉める。
教師「実習だ。
絶対に、外は見るなよ??」
俺の、せいだ。
今日も目の前で。
誰かが。死んだ。
一体。俺に、
何をさせたいのか。
今日の犠牲者は、同じ学校の生徒だった。
ガタン、
荷物を持ち。
帰り仕度をする。
ざわつく教室内を後にして。
俺は、いつもの場所に向かう。
「、、雨。」
嫌な事があると。
俺は、母親の墓に向かった。
「母さん、、
また。俺のせいで。
目の前で。人が、死んだよ。
どうして、、
何で。こうなっち、まうんだろう、な。」
静かな墓地。
俺意外、誰も居ない。
親父が死んで。
ずっとひとりで。
生きてきた。
誰かに寄り添おうとすれば。
必ず、その誰かは。
きっと、俺のせいで死んでしまう。
男子生徒2「あいつ。目付き悪いよな、、」
女子生徒2「あの子、気味悪い。」
皮肉にも、求めてなくとも。
周りは、俺から避けようとする。
「、、なあ。
どうしたら、良いんだ。」
冷たい雨を感じないくらい。
雨粒は、俺へと降り注いだ。
アンラッキー7 影神 @kagegami
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