ラッキー7の闇

狐付き

ラッキー7についての考察

 7が幸運であるというのは、なにが起源であったかを調べたことがある。

 するとこんなことが書かれていた。


「神は6日で世界を創り、7日目に休息した。だから7が幸運だ」


 は? 意味がわからない。

 なんで休息したから幸運なの? まだ「6日で世界を創った! だから6が凄い数字なんだ!」って言われたほうが納得できる。


 ようするに、1週間で1日休みをとろうぜっていう話になるんだと思うんだけど、別にこれが幸運と繋がる要素がない。

 そしてこれに関して、面白い説もあるんだ。


「神は6日で世界を創り、7日目に罪を犯した。だから7日目は危険なのでみんな休もうね」


 というものだ。なんかこっちのほうが説得力ある気がする。

 ちなみにこの罪というのも色々あるが、人間を創ったというのが正しいんじゃないかな。

 その宗教では「ひとは生まれながらに罪を背負っている」とか教えてるらしいし。


 それでラッキー7なんだが、実は「7という数字のおかげで特別幸運に恵まれたひと」というのは存在しない。

 もし「いるよ」というひとがいたら、そのひとは「1という数字のおかげで幸運に恵まれたひと」や、「2という数字のおかげで幸運に恵まれたひと」(以下略)のことを無視しているだけだ。どの数字でも等しく幸運になり不運になる。

 Wikiが正しいというわけではないが、調べてみれば7が関わる人物だけ飛びぬけて幸運だったということはないくらいはわかる。


 だというのに7大天使がーとか、七福神がーとか、それっぽいものを並べて7を幸運にしたがるひとたちがいる。

 そこでひとつ、余計な説を考えてみた。


 7というのが実はとんでもなく不幸な数字であり、世界中で天使だの神だのにまつわる数字だとして幸運度を上げている。それによってようやく他の数字と同じくらいの立場になっているのではないかという説だ。そして底上げされている分、波による上がり幅が少し高いのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ラッキー7の闇 狐付き @kitsunetsuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ