第二の人生は筋肉特化で何とかなりそうです。異世界転生チートスキル無双の予感

るるかチャンネル

第1話【筋肉こそ全て】チートスキルで異世界転生、第二の人生を謳歌する

目の前には綺麗な女神様がいる。


どうやら俺は死んでしまったようだ。


25歳で余命申告!!半年の命と言われながらも、もうすぐ2年だった。


余命申告よりは長く生きれたけど。出来ればもう少し長く生きたかったかな。


それでも余命申告を受けてから、いつも良くして貰ってる会社の社長に病気の説明をして会社を辞めると伝えると。


『何言ってんだ?そんな病気治して早く帰ってこい』

『とりあえず有給消化しろ』

『お前の席は空けとくから。病気休暇の制度とその後は病気での休職で一定の給料も出る扱いにするから安心しろ』


実際はあれから約2年間仕事をすることは無かったが、社長は月に一回は俺に会いに来てくれて、病気の話しをするでも無く。ただ近況を喋りに来てくれた。


会社からの給料や保険制度のおかげで、2年間は家族とゆっくり過ごせたの本当に良かった。


未練が無いと言えば嘘になるし。両親と奥さん、良くしてもらった社長には申し訳ないと思うが。


27歳で俺の第一の人生は終了した。


第一の人生が終了!?そして目の前の女神様から第二の人生が告げられた。


『新田さんお疲れ様です』

『第一の人生を70点以上で終了した為、第二の人生に移行します』

『更に累積ポイントが80点以上を超えていた為、ステータスボーナス付与』


俺が驚きながら女神様の言葉を聞いていると。タブレットPCのような物を操作しなが女神様の言葉は続く。


『しかも残された家族・知り合いの方から神への慈悲の祈りが届いてます。』

『追加ポイント10ポイント』

『チートスキルの特典も追加されました』


少しずつ現状が理解出来てきた。


どうやら先ほど死んだ俺は、前世での得点が良かったらしく。


何と2度の人生が歩めるらしい。正直死んだあとどうなるか気になってたけど、また違う人生があるとは思ってなかった。


そして女神様は一通り説明を終えると。


『意識が戻ったらステータスって頭で唱えなさい』

『第二の人生も楽しんでね。』

『ポチッ』


何故かポチッって音が頭に残りながら、意識が遠くなっていく。


目を覚ますと俺はベットの上にいた。


しかも目の前には泣いている知らない女性。


『何で死んじゃったの』

『死んだら何の意味もないでしょ』


俺は生き返ったばかりで状況が分からないが2度目の人生は誰かの人生が終了した所からのスタートのようだ。赤ちゃんからスタートより良いけど。


この状態からどう動けばいいか困るぞ。


もう声を掛けるしかないな。


『ごめんなさい。どなたでしょうか?』


『え!?ルーク生きてたの!?』


俺の名前はルークらしいです。


『すいません。記憶が曖昧で分からないですが、どうやら生きてるみたいです』


当たり障りの内容に会話を続ける。


『何か喋り方が変だけど、強い衝撃を受けたのが原因かな?』


『あなたは村を守る為にトロールと戦ってたけど、元から勝てる相手じゃなかったから時間稼ぎをしてくれてたんだけど。結局最後は思いっきり棍棒で殴られて…。』


『息もしてなかったからダメだと思ったんだけど。奇跡って起きるんだね』


どうやら、俺が乗っ取ってしまった?体の持ち主は村を守る為に亡くなってしまったようだ。


『あなたが時間を作ってくれたおかげで被害者も出ずに、その後に来た冒険者がトロールは討伐してくれたよ』


その後、少し会話をしてもう少し寝るように言って彼女は部屋から出ていった。


そして、女神様に言われた通り頭の中で『ステータス』


出てきました、ステータス画面。


ルーク/16歳

職業/冒険者


筋210/∞(20)

体35/999(25)

防25/999(15)

速30/999(20)

運3/999(3)

※()は体の元々の基礎能力値


転生ボーナス割り振りポイント/30P(好きな基礎能力値に割り振り可能)


スキル/身体操作(小)

体の使い方が上手くなる/筋・体・防御・速度にボーナスステータス10


EXスキル/筋肉こそ全て(LV1/NEW)

Lv1/筋力値の限界突破/筋力へステータスを割り振りすると×10倍が適応される。

スキルレベルが上がると筋力ステータスに対する補正倍率が上がる/筋力の使い方が上手くなる(小)

lv2/開放待ち

lv3/開放待ち

lv4/開放待ち

lv5開放待ち


ステータス的にどうなのかな?後ほどしっかり調べたいけど。筋力ステータスだけ飛び抜けてる。そして女神様が言ってたステータスボーナスが30Pの項目があったので、後ほど忘れずに追加させて貰わないとね。


そして、持っていたスキルが身体操作(小)


身体操作補正とステータス補正があるスキルのようなので多分良いスキルな気がする。


ここからが注目。。。。EXスキル。つまりチートスキルだよな。


俺のステータスで筋力値だけ飛び抜けてるのも、このスキルが完全に理由だよな。


実際に色々試さないと何も分からないが、体はまだダメージを負ってるようなので、一通り確認して寝た。


『ねぇ?もう大丈夫?』


誰かの声で起きると、そこには昨日の女性がいた。


『おはようございます。昨日よりはだいぶ良くなりました』


そう答えると、少し悲しそうな顔で俺の顔を見つめる女性。


『やっぱ頭打って何かオカシクなっちゃったね』

『あのまま死ななくてよかったけど』


ルーク君は多分亡くなってて、俺の意識に変わってるから変に感じるよな。


『ごめん。何故か昨日までの記憶が一切無いんだ』

『失礼だけど、貴方の名前を教えて貰えますか?』


『私の名前も忘れたの!?』

『ミクよ!!ミク!!幼馴染のミク』


全く記憶がない。異世界転生で元々生活してた人と入れ替わる場合って、過去の記憶が一部残ってたりすると思うんだけど、一切記憶がない。


『ごめん。思い出せない』


『そうなんだね。でも元気そうで良かった』

『村長が大丈夫そうなら顔出してって言ってたよ』


『ありがとう、体は大丈夫そうだから早速行くね』

『ちなみに、村長のお家はどこ?』


『そうだよね。この家を出て真っ直ぐ進んで広場を越えると、他の家より一軒だけ大きなお家があるから、そこが村長さんのお家だよ』


『ありがとう。』


これ以上会話すると色々ボロが出ちゃいそうなので、早速村長さんの家へ。


確かに、一軒だけ大きな家なので分かりやすい。


ドアを少し叩いて。


『ルークです。ミクに言われて来ました』


少し待つとドアがゆっくり開いて。


『良く来たなルーク』

『中に入ってくれ』


奥に進んで、村長が椅子に座ったので、対面の椅子に俺も座って話を聞いた。


『今回は助かった、ルークがいなければ死者が出てもおかしくなかった』


頭を下げて感謝する村長。そして。


『トロールを討伐した報酬だ』


村長が小さな袋に入ったお金らしきものを渡してくれた。


『あれ?俺は討伐してないですよね?』


『それは討伐した冒険者よりは少ないが、被害者が出なかったのはルークのおかげだから報酬を少しで悪いが用意した』


どうやら特別に俺にも報酬を用意してくれたようだ。記憶はないが良い村長さんなのは雰囲気で分かる。


正直記憶もなく、これからどうなるかも分からないのでありがたく報酬をもらった。


そして、現在記憶喪失になってることを話すと。


冒険者ギルドに相談することをアドバイスされたので、場所を聞いて冒険者ギルドへ。


『ルーク君、無事よかった』


冒険者ギルドに入ると猫耳の可愛い女性が声を掛けてくる。


『ありがとうございます』


『ただ、体に問題は無いんですが、記憶喪失になってしまって。』


『お姉さんの名前も分からない状況何です』


軽く事情を説明するとお姉さんは冒険者ギルドの奥の部屋に急いで連れていってくれて、今回の件の詳細を聞かれた。


転生した件は言えないが、それ以外のことを正直に話すと。


『そうなのね。私の名前はミカ』


『ルーク君が冒険者になった頃からずっと受付をやってたのよ』


『そして記憶喪失だけど、頭に強い衝撃を受けると一時的に記憶が無くなる場合があるみたいけど、その症状かな』


『大体の場合は時間が経てば記憶が戻るらしいから、ルーク君も時間が解決してくれると思うよ』


俺の場合は体をある意味乗っ取って、昨日から記憶がスタートしてるので、実際に元のルークの記憶が戻るのか?そこは分からない。だけど。


『ありがとうございます。とりあえず今は記憶がない状態ですが、それでも依頼って受けれますか?』


どちらにしてもルークは裕福な冒険者では無かったようなので、いつまでも休んで仕事をしないで暮らすことは難しそうなので、この状態でも仕事が出来ないか聞いてみた。


『もちろん受けれるわよ』


『ルーク君は仕事が丁寧だから依頼者から人気があるのよ』


どうやら、かなり良い青年だったらしい。


『ただ、記憶喪失でも戦闘とかは基本問題ない人が多いみたいけど』

『何かあると怖いから、いちお訓練所で動けるかだけ確認させて』


多分、ミカさんは相当俺を心配してくれてるようだ。


そして訓練所に付くと。ミカさんが木刀を渡してくれた。


『よし、これで私に思いっきり打ち込んで来なさい』


何を言ってるんだ?この人は?


『嫌。無理ですよ。こんなの怪我しますよ?』


『そうだね。記憶喪失だから忘れてるのか…。』

『私はこれでもゴールド冒険者の資格もあるの。ルーク君の攻撃で怪我をする事は無いから安心して』


どうやらお姉さんは見た目と違い強者らしい。


『それなら試させて貰います』


『いいね。本気で来なさい』


やはり記憶は無いが体は剣の使い方を覚えているらしく。


とりあえず思いっきり上段からお姉さんに向かって木刀を振り下ろすと。


『バッッツキ〜〜〜〜』『ズゴーーーーーーーーん』


手元で破裂音がして、その後訓練所の壁から爆音が響いた。


『痛った〜〜〜〜〜〜』


砂煙が舞ってる訓練所の壁の方からお姉さんの声がした。


『ルーク君何があったの?』

『咄嗟に自分から後に飛んで威力を逃したから軽傷で済んだけど。あれをまともに受けてたら私でも洒落にならなかったよ』


煙が消えて木刀を確認すると、お互いの木刀は折れていた。


どうやら筋力×10倍はトンデモない効果だったらしい。


お姉さんが相手で本当よかった!!


すごい勢いで何があったか聞かれるが、そもそも記憶喪失で分からないことを理由に何とか誤魔化し。むしろ以前より圧倒的に強くなってることから、普通に依頼が受けられることになった。


まだ【筋肉こそ全て】を全然使いこなしてはないけど、このスキルがあれば何とか第二の人生もやっていけそうかな?そんな思いに馳せながら冒険者活動を始める。
























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