閑話 忘れたもの

とある日の深夜


「お疲れ様です、葵さん」


「なにか用ですか?立川さんバイト終わるまで飲食スペースでずっとパソコンカタカタするのやめてくださいよ...それに夕方澪ちゃんと一緒でしたけどどういうことですか?」


「別に今日は葵さんに会いに来たわけじゃなかったんですけどね?まあ歩きながら話しましょう?それと彼女は何て言ってました?」


まだ夏がおわってないのに今日は秋みたいな涼しい風が吹いていた


「バイトの人だって」


「ならそれで終わりです。それ以上は個人情報ですしね?」


「あの子は何か月たったの?それともまだ卵?」


「なんのことかさっぱり?ただのバイトですよ?」


「さすがの私もわかるよあの子ですよね、一番新しい子って」


「あら珍しい、二期生の子は誰も知らないのに三期生はしってるんですね?だれかにききました?」


「前に社長と電話したときいってたんですよ、いい子が入ってきたって、それにあの子が推しだってきいて」


なんでそんな悲しそうな顔してるんですか....


「あの子じゃなくてあなたですよ、葵さん」


「そんな怖い顔しないでよ....それにもう私ではないよ」


次の言葉を発しようとした立川の言葉をさえぎって葵が続ける


「あの子が好きなのは数年前の私ですよ?今は違う。ただの抜け殻ですよ」


「そんなこと....」


「それに二次元の私と三次元の私はもう別人ですよ、ネットとリアルの私どっちが本当の私かは自分でも時々わからなくなります、」


「あの子は過去の私になんかいってました?」


「会いたいって、ただそれだけ...お礼がいいたいらしいです」


「お礼か...まだそんなこと言われて嬉しいって思っちゃう私もだめだね..」


「最近体調は大丈夫ですか?薬のんでますか?」


「立川さんは心配しすぎ、薬は飲んでるし順調に回復してるよ、前みたいに死にたいって思うことも減ったし、そんな悲しい顔しないでよ?何度もいうけどあの件は立川さんは悪くないよ」


「はい...お気遣い感謝します」


「私がいうのもなんだけど、前をみようよもう新しい子のマネージャーでしょ?そんないつまでも泣きそうな顔しないで?」


「私は大人なのでなきませんよ...」


嘘つき   今にもなきそうじゃん


ごめんね でも私にできることはこれぐらいしかないや



葵がそっと立川の手を取る


「今日はうちに泊まりなって、久々に凛の料理食べたいし明日は休みでしょ?」


「葵さん私泣きそうです...すごく,,」


いやもう半分涙でてるし、ずるずる鼻水すする音きこえてますけどね...


「葵さん、皆さんから伝言預かってます」


みんなかあ元気かな


「うん、なんて?」


「ただ一言、」



待ってる



「そっか..」


一年前の私なら「そんなの聞きたくない!!!!!」って逃げてただろうなあ



「ねえ凛、私カレー食べたい」


「はい。まずはスーパーですね」



そのまま二人で風を感じながらゆっくり食材調達に向かった


「え?凜、お酒かうなんてめずらしくない?いつも飲まなかったのに!」


「たまには飲みたくなるんですよ!それに今日は珍しく名前で呼んでくれましたし」


あ、つい昔の呼び名で呼んでしまった

まあ喜んでるしいいか


「じゃ、私もほろ酔いだけど飲むか!」


「ほかの人も呼びますか?」


「いいよ、今呼ぶとちょっと気まずいしそれに、二人のほうがらくだしね」


「そうですね」



「お邪魔しまーす」 「はーいどーぞ」


「じゃカレーつくるんでゆっくりしててください」


凛の料理の腕はすさまじいのっで私がいても邪魔なので素直に好意に甘える


懐かしい学生時代はこうやってよくお泊りしてたなあ


「ねえ、私の仕事用のスマホって今どこにあるの?」


「私の家ですね、社長が預かったのは君なのだから君が持っておきなさいって」


そんな深い意味なんてなかったんだけど......自暴自棄だったしなあ


おっいい匂い


今のうちにテーブル片付けよっと


「はい、私特製カレーですよー」


じゃあ


「いただきます!」


ううううま!! やっぱ凜のカレーは最高だねえ


「凜おいしいよ」


「当たり前ですよ!何回作ったと思ってるんですか?」


その夜はふたりで飲んで笑って本当に久々に楽しい夜をすごした





作者ですどうも!


更新何か月も止まってすみません前回からさらーと再会いたしました

ほぼ毎日更新するように頑張るのでまた1からお願いします。


閑話は基本的にストーリーに関係なかったりあったり、深かったり深くなかったり的な感じでいきます、(あとは作者の癖展開を無理やりおしこんだり......あはは)質問あればコメントぜひぜひお願いします!!展開に支障のない質問なら全然答えられます!


基本的なストーリとしては、簡潔にいうと、来栖 藍を探す物語とお隣さんとのイチャコラがあるかも?


来栖 藍はこの世界線でのVtuberの伝説みたいな感じです!伝説的な存在が昔からすきなんですよねー(最初のvtuberとかいうわけではないです)


この藍率いる一期生と二期生そして我らが澪ちゃんこれが主な登場人物になります!!(二期生は基本的にかかないかも?設定上欲しかっただけ閑話でかこうかなー)


ラストはまだ決まってないので試行錯誤しながら頑張ります

ではまた!!









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