第15話 潤香とデート 1
——ピンポーン。
インターホンの音にまずは
「ローギ! あたしが出るよ!」
「うおい! 出なくていい! お前は奥にいろ!」
その隙に玄関へ向かい、ドアを開け、客人を招き入れた。
「わりいな」
「いいよ、暇だし。
「ああ。てーかその袋はなんだ?」
「食材だよ。どうせまともなご飯食べさせてないんだろうなあと思ってさ」
「んなこたねえよ、なあ?」
「うん! ローギのラーメンはおいしいよ」
「ラーメン……」
「……た、たまには手を抜きたいときもあるんだって。ほら、一昨日はオムライス作ったもんな?」
「オムライス?」
「ほら、赤い飯の上に卵焼きが載ってるやつ」
「あー! あのじゃりじゃりしてたのオムライスって言うんだね!」
「じゃりじゃり……?」
「う、殻が入っちまっただけだぜ……そんな睨むなよ」
「今日は食材をたくさん買ってきて良かったよ。
「うん! 摂ろうね!」
ばんざいをして元気よくぴょんと飛び上がる
「料理作るの、そんなに楽しいか?」
「料理って言うより、人に振舞うってのが良いのかな。それよりも
「バッ……! そんなんじゃあねえって。まあでもそのしわ寄せがお前に行っちまうのは、なんだか申し訳ねえが」
「気にしないで。僕は
「なんか気持ち悪いぜ。お前はなんでそんなにやさしいんだ」
「やさしいのかな? 単純に
「俺は自分のために使っちまうなあ」
「そう言えばデート——」
「だからデートじゃあねえよ」
「時間はいいの?」
言われて壁掛け時計を見る。
「大丈夫だ」
「そう? 時間ギリギリになってしまったと思って、頑張って走って来たんだけどなあ。余裕ならいいよ」
「お前は走るの速いからな。ん? てーか、どこでその食材買ってきたんだ? 近場のスーパーまだ閉まってるだろ?」
「え? 開いてたよ?」
「休みの日は早いのか? いつも9時半開店なのに」
「そう。9時半に開いたよ。だからもう10時なんだけど」
「……ぉぅ」
驚愕の事実と同時に、疑問符が頭の中を駆け巡る。
「
「うん。昨日ローギが寝床の時計の電池ねーから変えといてくれーって言ってたから、その時計から電池取って向こうの時計に付けたの。偉い?」
「ぉぉぉぉぃぃぃぃぃいいい!! どうしてそういう発想になるんだよ!」
「ええ!? なんで怒ってるの!?」
「うるせえ! お前のせいで遅刻しちまうだろ!」
「なんであたしのせい!?」
「ぎゃああ! もう! 帰ったら説明するから!
「わりぃ
スニーカーの踵を人差し指で引っ張りながら言うと、
「いってらっしゃい」
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