【GL】長年培った年下甘やかし属性を捨てられない彼女に甘やかし年上彼女ができる話

おまけep25 世も末

みちる「そういえば、一番下の妹さんには会ったことないよね？今度会えたりする？」

　ガチャっ！！持っていたマグカップを危うく落としそうになった妙。

妙「つ、ついにこの時が来てしまったか。。」

みちる「え、なに？この特別遺伝子家系、まだ隠し玉持ってるの？」

妙「隠し玉どころではなくて、一番の目玉は一番下の末（すえ）なんだよ。」

みちる「末っ子だから末ちゃん？」

妙「それ、本人に言ったら嫌われるから気をつけて。」

みちる「えーかわいい名前なのに。」

妙「名前がかわいいよりも、うちの末は本物の大天使なの。」

　身を乗り出すみちる。

みちる「なに？美少女なのだな？」

妙「ええ。私や萌なんて比べものにならないほどに･･･。」

みちる「ええっ！！？？それ人類！？」

妙「大天使だから。人類ではない。」

　どんななんだよ。ワクワクするじゃん♡

妙「ただし･･･。例のごとく、末は私のことが大好きすぎて、、、。」

みちる「くっ、またかよ！私、敵が多すぎやしないか？」

妙「それは本当ごめん。笑　だけど萌はもうみちるにラブだから。」

みちる「まーねー♡　じゃ、会わないほうがいいのかな？見てみたいけど。」

妙「会うのは良いよ。ただ、私に対してすごく潔癖だからイチャイチャは控えて欲しいというか、、、。」

「大好きなお姉ちゃんはトイレも行かないしエッチもしないって感じの潔癖具合なんだよねぇ。。」

みちる「めっちゃするじゃん。エッチ♡　すっごいするじゃん♡」

妙「ですよねー♡」

「でもまぁ、面白いし。今度萌に連れてこさせようか。」

みちる「えー！天使の遺伝子にここで囲まれる事ができるんですか？私どんな徳積したんだろ？？」

妙「みちるはそこにいるだけで私を癒やしてるから徳積できてるんじゃない？」

みちる「やーん♡　妙ちゃんが1万点の答え返してくるー！」

妙「心配だなぁ、、その顔、末に見せないでね。笑」

　よだれを垂らしそうな蕩け顔のみちるね。今にも妙に襲いかかりそうな。

妙「あと申し訳ないんだけど、末の前では私、末至上主義を徹するから、、みちるのこと構えないけどいい？」

みちる「めんどくさいが過ぎる。笑」

　そして数日後の休みの日。

　並びました。人類最強の遺伝子、大天使3姉妹が。

「う、うわぁ。。こいつはすげえや。。目の浄化が半端ない。。」

　みちるは手を合わせ拝むと、サングラスを探した。

妙「ほら、挨拶してね？」

末「はじめまして。妹の末です。中学3年生です。」

みちる「きゃー！きゃわっ！ね、妙ちゃんっ！かわっ、かわっ！キラキラっ！」

妙「わかったわかった。笑」

末「・・・。」

萌「ほら。せっかく来たんだから、猫かぶってないでちゃんとお話ししな？」

　妙も萌も、ちょー甘い声で末に話しかける。日頃の溺愛具合が察せられる･･･。

　しかし、末はもじもじとしていてなかなか声を発しない。

萌「あー、人見知りしちゃったかな？」なでなで。

末「おねーちゃん、こしょこしょ。。」

　萌に耳元で内緒話をする末。

（やばい。嫌われたか？）とみちるは冷凍庫に逃げ込もうとした。その時、、

萌「あー。笑　そっかそっか。」

「みちるさんが美人で緊張してるって。タイプみたいよ。笑」

みちる「き、っき！きゃーーー！♡」

「なんてかわいいの！？　お姉ちゃんって呼んで？抱っこさせて？」

「ね、ねぇ妙ちゃん！私、召されるの？貴方たち、迎えに来た天使なの？！」

　そう。妙の遺伝子はみんな、みちる遺伝子と相性が良かったのであった。

　うるさいだけでなんの問題もなかった話。