おまけep19 太陽みたいな
「疲れた。。」
一週間の仕事が終わり、家路を歩く妙。すごくストレスの溜まる会社というわけではない。だけど、大人が一定集まればそれなりに気を遣うわけで・・・。
ものすごく気分が滅入っているわけではない。体力の限界というわけでもない。でも時々ありませんか?ああ、疲れたな。どっぶりとなにも考えずに寝たいよ、とそんな時が。
家に着き、自分の鍵で玄関を開ける。ふぅ、、とため息をつきながら靴を脱いでいると、いつものように室内犬のようにどこからともなく現れるのは恋人のみちる。
ハッハッハッハッハッハ!と舌を出して息をしているようなそんなイメージがある。
「あー♡ 妙ちゃん、おかえり~♡」
「会いたかったよ♡ はい、どうぞ♡」
そう言って、いつものキスのねだり方をする。なぜか自分がせがんでいるくせに、「してもいいよ」って態度なのが可愛い。
だけど、今日は、、ちょっと静かにしていて欲しいって言うか、少し休ませて欲しいって思ったんだ。だけど、
「ん。ただいまー」
そういって、軽くキスをすると、そんな私の疲れを察したのかな。
「お疲れだね。おいで?」
そういって、優しく包み込むように体を抱いてくれた。
「ああ、気持ちいい。。」
「そ?疲れたね。お疲れ様。ちょっと寝る?」
「うん、1時間くらい寝ても良いかな?」
「もちろんだよ~。添い寝してあげよう♡」
ああ、こういうところが・・・こういうところ、。
「すごく好きなんだよなぁ。」
「私のこと? 私も妙ちゃん、愛してるよ♡」
あー、疲れ吹っ飛ぶな。抱きしめられて毒気が抜けていくような気持ちになって、
「って、え?!んっ!んーんー!!」
ちょっと勢いよくキスをしてしまった。
「ぷあっ!ちょっと妙ちゃん、いきなり深いよ。笑」
「どうしたの?その気になっちゃった?♡」
「うん。ずっと一緒に居てね。」
「なにそれー。破壊的に可愛いんだけど!?」
「私を蕩けさせてどうする気?」
「土日はずっと家でイチャイチャする気。」
「ちょー賛成♡」
その晩、みちるは「妙ちゃん、全然疲れてないじゃん♡」と思うようなことがあったらしい。
ただの至福。
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