授業参観のこと

あなたへ


先日、授業参観がありました。

人並みに反抗期を迎えたあの子だけど、

授業参観には、来て欲しいんですって。


小さかった頃みたいに、私を見つけて、笑顔を向けてくれたり、

小さく手を振ってくれる事はないけれど、

何となくソワソワと、

来てるだろうか と

後ろを気にして、目の端に私を見つける様子に、可愛さを感じます。


姉妹で育った私。


男の子の兄弟はいなかったから、

反抗期の男の子は、苛立ちから、

家の中で大暴れするものなのではないかと思っていました。


あなたはきっと、

そんなの偏見だよって笑うでしょうね。


そうですね。

偏見でした。


時々、反抗し、そうかと思えば、甘えてくる。


急に大人みたいな振る舞いをしたり、子供に戻ったり。


でも、やっぱりあの子は優しいです。


親にくっついたり、離れたり、


繰り返して・・・


繰り返して・・・


そうやって、親元から、巣立つ練習をしているのだと思いました。


いつか来る巣立ちの時。

いつでも戻っておいでって、笑顔で送り出せるように、

私も強くならなきゃなって、思います。


あの子が安心して、何処へでも好きなところへ行けるように。


え?

私1人で大丈夫かって?


大丈夫ですよ。

だって、私はあなたの妻ですから。



2016.07.10

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