車のこと
あなたへ
あなたとあの子と私。
あの車に乗って、色々な場所へ、お出掛けしましたね。
海、バーベキュー、ショッピング、ドライブ、お祭り、遊園地、公園。
思い出せば、きりがないですね。
古い車だけれど、
気がついたら、思い出いっぱいの車になっていました。
もう古いから、覚悟はしてましたが、
先日、遂に壊れてしましました。
車屋さんに見てもらったけど、どうやら、直るか怪しい様子。
直せるなら直して乗るか、とても迷ったけど、乗り換える事に決めました。
新しい車は、乗り心地もよく、快適です。
でも、この車で、またあなたと3人で、何処かへ出掛ける事はないのですね。
形あるものはいつか壊れる。
分かっていますが、あなたとの思い出のものが、こうやって、
ひとつ ひとつ、
無くなっていく事は、やっぱり、ちょっと寂しいです。
あなたとの思い出は、もう増える事はないのですね。
今更ながら、気が付きました。
だから、私はいつもあなたを想います。
あなたとの思い出が色褪せないように。
2016.07.09
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。