無性 十九歳、五月のある日

忌川遊

夢中

いつまで経っても子供のままね…お母さん残念だわ…


何それウケる! 赤ちゃんじゃん、ハハハ


おい浩也~、いつまでそのままなんだよ。早く成長しろって!


浩也…お前本当に考えた方が良いって…


ーーー


別にいいよ…今のまんまで十分幸せなんだ


個性だよ!


いつまでも子供のままっていうのも悪くないぜ


余計なお世話だよ、ハハハ


ーーー


本当にお願い…


何それ意味不明で草


それで何か良いことあったのかよ?


なぁ浩也、俺達はお前のことを心配して…


ーーー


うるせえよ!これは俺自身のことなんだ、お前らが外から口出ししてくんな!大体こうなったのだって俺の責任じゃねぇ。俺の、俺の…親のせいじゃないか…


嫌だ、嫌だ。そんなこと思いたくもない!

でも…


ーーー


本当にお願い…


何それ意味不明で草


それで何か良いことあったのかよ?


なぁ浩也、俺達はお前のことを心配して…


ーーー


あー、黙りやがれ!五月の蝿どもがっ!!




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