とうとうヴァイスが…。
準備していたかのような魔法陣、ヴァイスにとってシエルはすごく大きな存在だったのでしょうね。ただの依存とかでもなくて、なんだろう、自分がこの世界で息をするための存在みたいな。
シェリーがアリスに回復を、と言った時、え、そこまでしてあげちゃう?💦なんて思いましたが、シエルの最期の言葉でもあったんですね。でも生きて償うことは、おそらくヴァイスにとって意味を見出せるものではなかったのでしょうね…。
ようやくシェリーの悪夢が晴れて、そこは素直に良かったです。リアも一緒にこれからもいてくれるようですし(^^)
アリスの元へ戻らなくちゃですね!
作者からの返信
おはようございます、保紫 奏杜様。
お声がけ下さりありがとうございます!
ヴァイスの結末は連載当初から「こうしよう」とは決めていたのですが、特に彼は『全てが終わった後』のイメージが浮かびませんでした。
警察に捕われる姿も想像できず、最後まで様々なものに囚われた中で、自分らしさを貫くのだろうなと思い、このような形となりました。
大切に思うシエルの願いを反古にしても、彼が本当にいなくなってしまった世界には価値を感じられなかったのかもしれません。
ミデンもプリメラもヴァイス自身を見ている訳ではなく、彼の有用性に期待していた部分が大きいです。
ですので自分を気に掛けてくれて、時には道を正そうとしてくれるシエルの存在は、この先唯一無二のものだったのかな、と…
実はシェリーは、何の柵もなくヴァイスに勝つことは出来ていなかったりします。
『追憶の欠片2』でも一年生の文化祭の時も、そして今回も。
手加減をされていたり追い払うだけだったり、ヴァイスの精神面が不安定だったりと、どれもヴァイス本位でした。
シェリーにとってヴァイスは越えられない壁であり、行き着いてはならない存在として描写しています。
シェリーとヴァイスの因縁にも、ようやく一区切りとなりました。
ツンデレ俺様魔族リア、契約の内容は果たした形となった彼ではありますが、何だかんだ言ってシェリーを見守っていくつもりのようです。
シェリーの成長を傍で見ているのが楽しいのもあるんですが、正直には伝えられない魔族心です笑
これで残すは、アリスについてのお話です。
これからアリスに待ち受ける困難に、シェリーの存在が支えになってくれればと思います。
回復するのはいいけどグルグル縛ってからじゃなきゃマズイ!!
と一人ハラハラしてたらまさかの結末。逃げるものと思ってたのに。
ヴァイス……悪の美学というより、独自の美学いや生き様を貫いた人生でした。
作者からの返信
ヴァイスの結末は、始めからこの形で着地することに決めていました。
たとえシエルの願いだろうと、ヴァイスは『生きて償う』という選択はしないだろうなと…自分のしたことを悪いことだとは理解していないので…
過去編でもヴァイスは自身の生死への関心が薄い面があり、言動、行動も刹那的でした。
『悪の美学というよりも、独自の美学』『生き様』、ヴァイスをそう表して頂けて嬉しいです。
ヴァイスは書き手としても複雑な人物像ではありましたが、彼らしさを貫き通せることができたのかなと思っております。
彼が最後まで笑顔を浮かべていたこと、それが一番の答えなのかもしれません。
胸を打たれる素敵なお言葉を、誠にありがとうございます…!
お邪魔します。
うーん、感慨深い結末でしたね。シェリーの慟哭は、とてもたくさんの想いが詰まっていることが分かります。兄シエルへの想い、そしてヴァイスには複雑な想い(たぶん一番は自分達の本当に近い身寄りだったという想い、兄の友人だったという想いが強いのかな……世間にとっては悪と思われ恐怖させていたことは、実は天秤には欠掛けられない些細なことだったかもしれませんね)
召喚魔ということでいいのでしょうか、リアの気持ちがシェリーに寄り添っていることがよくわかりました。口では、あんなことを言っていますが、きっと最後までシェリーと共に居たいと思っているのでしょうね。
これでひと段落。いよいよアリスの番ですね。アリスにも明るい未来がありますように!
作者からの返信
こんばんは、根 九里尾様。
拙作をお読み頂き誠にありがとうございます!
連載当初から、ヴァイスの結末はこの方向性でいこうと考えていました。
ヴァイスは『自分とシェリーは似ている』と話していましたが、それは強い魔力を持っているという境遇や、他人や他人の価値観に依存する性格といった表面上だけの話であって、二人の本質自体は異なっています。
それはシエルが亡くなった以降の行動からも、二人の違いは明らかではありましたが…ヴァイスは自分のしたことを間違っているとは思っておらず、正そうとも思っていないため、『生きて償う』という選択肢自体が、彼の中には存在していなかったのかもしれません。
私は一人っ子なので、子供の頃は兄妹への憧れがありました。
友達の兄姉なんかは学年が一つ上なだけでも大きく見えるし、彼等が友人同士で遊んだり話しているの見掛けると何となく大人っぽい空気を感じたり…いつも構ってくれる年上のお姉さん、お兄さんが急に遠くなってしまったような感じを覚えました。
恐らくシェリーも、ヴァイスとシエルのぎこちない友人関係の中に、そういった空気を見出だしていたのかなと思っています。
世間からすれば明らかな『悪』であったヴァイスにも、普通の人と同じように友人のシエルやその妹のシェリーと笑い合う、そんな穏やかな時が必ずあったのだろうな、と…それを知っているシェリーにとって、ヴァイスという人物は『世間一般からする悪』のイメージと『兄の友人』としてのイメージ、そのどちらの側面もあっての『ヴァイス』だったのだと思います。
リアは以前登場しました四大精霊のウィンディーネのような存在に近く、召喚魔という認識でお間違いありません。
そして『オレ様キャラ』には、もれなくツンデレ属性が付く印象があります…笑
シェリーの魂を喰らうというリアの目的に変わりはありませんが、何だかんだシェリーに付き合って、最後まで一緒に居ると思います。
シェリーとヴァイスの因縁に、ようやく終止符が打たれました。
残す謎はアリスについてですが、これからの彼女にどんな困難、未来が待ち受けているのか…御期待頂けましたら嬉しいです。
いつもお声がけ下さり、本当にありがとうございます!
ヴァイスさん、まさか自害するとはであります(*_*;アリスちゃん取り乱さなくて、大きく安心であります(>_<)
作者からの返信
こんにちは、ユーディ様。
拙作をお読み頂きありがとうございます!
ヴァイスの最後は自死という方向性で、初めから決まっていました。
過去編でも自分の生死に無頓着な面があり、ヴァイスにとって大切なものが喪われたとして、その時彼は生きることを選択しないのではないかなと思っておりました。
生きて償って欲しいというシエル、シェリーの思いとは相反して、自身のしてきたことが悪いことだとは思っていない、だから償う気もない、ヴァイスにはそういった考えもあったのかもしれません。
そして次はアリスの話へと移っていきます。
お楽しみにして頂けましたら幸いです!
ヴァイス、最後は自死でしたか・・・彼は生きることへの執着もなかったんですね。シエルへの気持ちだけが彼をこの世につなぎとめていた。
人間に作られたホムンクルスが、本当の人間になろうとした、悲しい人生だったように感じます。
一方、ジストはすっかり大人になりましたね。
ヴァイスはずっと少年だったように思います。
作者からの返信
実は『私とアリス』の連載当初から、ヴァイスの最後はこういった形にすることを決めていました。
今までしてきたことに対して後悔を覚えるイメージも、物語の後に罪を償うヴァイスの姿も全く想像できなかったんです。
彼はどこまでも自由に自分を貫きつつも、最後まで何かに縛られたままなのだろうなと考えたら、それ以外の結末が全く浮かばなくなってしまって…たくさんの矛盾を抱えて生きてきたヴァイスは人間に近くはありましたが、人間と言いきるには足りないものも多かったのかなと思います。
『本当の人間になろうとした』、綾森様の御言葉がとてもしっくり致しました。
ありきたりな言い回しですが、ジストは清濁併せ飲んだ結果、大人にならざるを得なかった部分はあるのだろうと思います。
それなりに重い過去を持つジストなのですが、何よりも彼を導いてくれた人物の存在は大きく、それが現在の彼の姿に繋がっています。
ヴァイスの周りにはミデンやプリメラ、彼に魅せられた仲間の存在はあったものの『ヴァイス自身を見てくれる存在』としては、少し違かったのかもしれませんね…