とうとうヴァイスが倒れましたね…。でもヴァイスが死ぬのを良しとしないシェリーは、彼が生きて罪を償うことを望んでいるんですね。それがヴァイスにとって優しさとなるのかどうかは別として、シェリーとアリスは優しいのだなと感心しました。
アリスを連れてきた理由、これが最大の理由だったのですね! 回復魔法が蘇生の魔法効果を打ち消すとは…なるほど、反転。シェリーの見立てが合っていて良かったです。アリスを選んだ理由が、優しいですね。シエルを送るための光は、アリスの優しくて温かな光が良かったんですね…。シェリーが心底シエルのことを大切に思っているのがよく分かりました。
シエルの死については自分の中で決着をつけたつもりでいたのでしょうが、やはり目の前でシエルが失われるのは辛かったでしょう。シエルを呼ぶシェリーの声が聞こえるようで、胸が痛くなりました。
消え去る前、ほんの少し本来のシエルが垣間見えたことが嬉しかったです。シェリーにとってもアリスにとっても、救いになった気がします(^^)!
作者からの返信
こんばんは、保紫 奏杜様。
心打たれるコメントを、誠にありがとうございます…!
元々はシェリーが自分の後を追うことがないよう釘を刺すつもりで、シエルは『生きて償う』ことを願いました。大切な妹にはただ生きていて欲しいという、本音もあったのだろうと思います。
実際シエルの言葉に従ってここまで生きてきたシェリーは、多くの『生きているからこその学び』を得ました。
だからこそ、ヴァイスにもそれを知って欲しいという気持ちがあるのですが…果たしてそれがヴァイスにとっての優しさとなるかは…本人にしか解らないですよね。
これから、シエルという存在が完全に喪われてしまったことを知るだろうヴァイス。彼の心境にどんな変化が訪れるのか、最後まで見届けて頂けましたら幸いです。
今度こそ本当の別れとなったシェリーとシエル。
『望まぬ生からシエルを解放する』というのは『追憶の欠片2』からずっと変わらないシェリーの願いでもありました。しかし、幾ら覚悟していても大切な人との別れは慣れるものではないはずです。
彼女のそういった心の機微などが少しでもお伝えできていたようで、安心致しました…!
そして、妹に大切な友達が出来たことを最後に知れたシエル。
彼にとっては望まぬ生であったのかもしれませんが、『償い』以外に生きる理由を見つけたシェリーの姿を見られたことだけは幸運だったのかなと思います。
シエルの最後は悲しいだけの別れではなく、これからを生きるシェリーやアリス達にも救いがあるように描ければと思っていたので、頂きましたお言葉が何よりも嬉しいです…!
素敵なコメントを頂きまして、誠に ありがとうございます!
お邪魔します。
やっぱりシェリーは自分の為ではなくて、お兄さんの為にアリスの力を欲したんですね。どこまでもシェリーは、まわりの人達の為だけに心を使っているような気がしました。
きっとそんなシェリーのことを分かっているから、アリスは彼女の傍にいることを選んだと思うのですが……。(きっと次はアリスの力〔アリスの過去を自分のものにする〕になってくれるシェリーなんでしょうね)
ヴァイスの落としどころがとても気になります。また、続きを楽しみに待っています。
作者からの返信
こんばんは、根 九里尾様。
コメント頂きありがとうございます!
『追憶の欠片2』から、シェリーの願いは『シエルを望まない生から解放すること』『ヴァイスを生きて捕らえること』という点ではブレることがありませんでした。
元々リーチェを洗脳する場面を目の前で見せられたり、ヴァイスから蘇生関連の話しを聞かされたことなどもあり、対策案自体は幾つか温めていたようです。
シェリーがシエルを解放するための具体的な方法に思い至ったのはアリスと出会ってからずっと後ではありましたが、彼女としてみれば本当に運命的な出会いだったのだと思います。
自分と同じだと思っていたシェリーの成長を見せ付けられ、そしてこれから、シエルの存在が完全に喪われたことを知るだろうヴァイス。
シェリーとシエルの望む通り、生きて償うことを選ぶのか…シェリーとヴァイス、彼らの戦いを最後まで見届けて頂けましたら幸いです。
そうなんです、アリスについてはこれからが本番となります。
シェリーの存在が、今後困難が待ち受けているだろうアリスの支えになればなと思います。
物語自体は完結して久しいのですが、改めて読み直すと粗やら言い回しやらと気になる所が多く、本当に推敲と加筆修正の嵐で…加えて私生活との両立も中々できず、至らなさの余りに落ち込むことも多々あったのですが…温かいお言葉に大変励みを頂きました、誠にありがとうございます!
シェリーは二度、兄の死を経験することになってしまった。
中途半端な蘇生はとても残酷な魔法ですよね。。。
作者からの返信
シエルは既に亡くなっていて、既に過去の存在であるということは頭で解っていても、素直に認められることではありませんよね…
ずっと傍にいて欲しいからシエルを蘇生させたヴァイスと、『蘇生されたシエル』は正しいシエルではないことを理解し、二度目の別れも覚悟の上で兄を見送ったシェリー。
故人を本当に思うのなら後者を選ぶべきだと心理的には分かっているのですが…ヴァイスの気持ちにも同意できる部分はあり、やっぱり難しい問題だと思います。
ここではぶつかり合うことで己の信念を証明してみせた二人ですが…現実なら話し合いだけでは決着しなさそうです。