応援コメント

第39話 やさしく花環にしておくれ③」への応援コメント

  • 息つく暇のないくらいの緊迫した戦いですね。少しでも気を抜いたら足元を掬われそうです。ハラハラしながらシェリーを応援しております!
    シェリーとアリス、互いに強い信頼で結ばれているからこそですね。深淵から引き上げてくれるアリスの声はまさにシェリーにとっての光なのでしょう。

    『お友達』がリアに痛めつけられている姿に、ヴァイスの気が少し逸れましたね。母親のように慕っている女性の面影を映した『お友達』ですから、ヴァイスにすればいいようにやられて気分は良くないのはそうでしょうが、心配する気持ちがほんの少し、あるのではないか、あればいいな…と思いながら読んでいました。
    ヴァイスの気持ちの変化、揺れは、痛みを伴った切なさがありますね。自分と同じだと思っていたシェリーが離れていって、今や自分とは違う位置にいて、彼女の「光」を手にしている。それを美しいと感じる心と、殺したくなるほど羨ましい心が痛ましいです。『家族』を作るもっと優しい方法を、誰かがもっと早く教えてあげられていれば、なんて思ってしまいます。

    光を手にしたシェリーは強いですね。確かな自信も窺えます。
    ヴァイスとの因縁の決着が、迫っていますね!

    作者からの返信

    こんばんは、保紫 奏杜様。
    ヴァイスを深く思って下さるお言葉を、ありがとうございます…!

    直前に見ていた自分の出生やシエルの死に関する夢だったり、魂についてのリアとのやり取りや、自分と同じ境遇だと思っていたシェリーの成長など…ヴァイスにも色々と思う所があったようです。

    プリメラに似せた『友達』を創ってもその『友達』には『母親』としての役割を求めず、ヴァイスにとってはあくまでも『友達』であるというのがまた、彼の歪みでもありました。
    『母親』を重ねたプリメラの姿を模した『友達』を創るにあたり、ヴァイスはそれが自分の弱味にも成り得ることを理解してはいましたが…たとえ本物ではなくても、シエルのようにただ傍にいて欲しかったのだと思います。
    シエルとシェリーに『理想の家族像』を求めたり、プリメラに『母親像』を見たりと、心のどこかでは手に入らないことを理解している大人の部分、そしてそれを否定して気付かない振りをする子供の部分、ヴァイスにはそういった両方の一面があります。
    多くの人を傷付け悲しませたヴァイスですが、彼もまたしがらみに囚われた人物ではあったのかもしれません…『光の御子教』やミデンが、より罪深く感じられますね汗

    「――君のその変化を。成長を。俺も好ましく思うよ、シェリー。君には良い家族が、良い友達が、たくさん出来たんだね。良かったね、嬉しいね――そして……酷く羨ましくて、怨めしい」…自画自賛のようで大変恐縮ではありますが、個人的にこのヴァイスの台詞がとても気に入っております。
    かつて自分と似ていると思ったシェリーの成長、彼女が掴んだ幸せを祝福しながらも、「良かったね、嬉しいね」には隠しきれない嫉妬心が含まれている、そんなイメージでした。
    まさしく保紫様の『殺したくなるほど羨ましい』とのお言葉の通りで、私自身思い入れのある台詞だったので、細やかに読み解いて頂けたことがとても嬉しいです…!

    『光の御子教』もミデンもヴァイスも、それぞれ誰かの救いとなっていることは確かで、彼らの存在がなければ始まらなかった物語もあり…ただただ『悪』と片付けられない側面があることが厄介な点でもありました。
    ヴァイスにとっての『光』になれただろうシエルが生きていれば、また違った道もあったのかもしれませんが…現実は儘ならないものですね。

    シェリーとヴァイス、二人の因縁にも遂に終止符が打たれようとしています。
    勝敗の行方は、シエルはどうなるのか。そしてシェリーが勝ったとして、ヴァイスの処遇はどうするのか。
    二人の戦い、その結末をどうぞ最後まで見届けて頂けましたらと思います。

    ヴァイスは皆様から頂きますコメントを拝見していますと、独特な思想、思考回路を持つ人物なのだろうなと思っています。
    そんな彼をどこまで描けるものか探り探りではありましたが、こうして素敵なお言葉を頂けて感激です。
    誠にありがとうございます!

  • ヴァイス……
    色々思う事があるみたい。心が揺れてるね

    作者からの返信

    前半の決心が固く落ち着いているシェリー視点と比べて、後半のヴァイス視点は大分ブレブレですよね。

    同じ言い回しを二回させたり、反語を使ったりと、ヴァイスの動揺がより深くお伝えできていれば良いのですが…汗

    自分のしていることが悪いことは全く思ってはいないヴァイスではありますが、自身と同じ、似ていると思っていたシェリーの変化には大きく動揺を覚えたようです。

    この小さな心の揺れが、彼に付け入る隙となるのか…そろそろ佳境となって参りましたシェリー対ヴァイス戦、二人の戦いの行方はどうなるのか。どうぞ、お楽しみにして頂けましたら嬉しいです。

    改めまして、登場人物に寄り添って下さる温かなお言葉をお掛け下さり、誠にありがとうございます!


  • 編集済

    地面に潜っていたのでありますなー(#^.^#)シェリーちゃんすごい凄いでありますなー(#^.^#)
    ヴァイスさんもある意味いきなり成長しているでありますが、戸惑うこともあるでありますよね(>_<)

    作者からの返信

    こんにちは、ユーディ様。
    コメント頂き、また近況ノートでは温かいお言葉を誠にありがとうございます!

    土遁の術…とはまたちょっと違うのですが、シェリーは砂嵐を囮に自分の影の中に潜っています。
    御前試合の代表チームを決める際に、対レイチェル戦でもシェリーはこの手を使っていました。

    同じ闇属性の使い手でもヴァイスはこういった戦い方はしないので、シェリーが潜んでいる場所は中々思い浮かばないかもしれませんね。

  • お邪魔しています。
    ヴァイスの気持ちの揺れがよくわかります。
    ヴァイスは、今自分が行っていることに満足はしていないような気がします。どことなく虚ろなのは、自分なりの正解というか本来の進むべき道なりを見失っているような気がします。

    シェリーはしっかりとアリスを自分の拠り所にできていますが、ヴァイスにはそれがないような気がします。
    傍に置いているシエルは、器でしかないのでしょうから。

    もうすぐ決着がつくのでしょうね。しっかりと見守りたいと思っています。

    作者からの返信

    こんにちは、根 九里尾様。
    拙作をお読み頂き、また近況ノートでは温かいお言葉をお掛け下さり誠にありがとうございます!

    反語や同じ言葉を繰り返させて強調したり、過去に登場した文や言い回しをさせて心の揺れや伏線のようにするのが好きなので、今回はヴァイスに『シエルは確かにここにいる』を繰り返させて『自分は正しい。シエルはここにいる』と言い聞かせているようなイメージで表現していました。
    そんなヴァイスの心の揺れを、上手くお伝えすることができて良かったです…!

    ヴァイスは自分の欲が絡むと忠実で駄目な方向にアクティブですがそれ以外の所では受動的で、物事の価値観もミデンやプリメラ、シエルに依存している面が大きいです。
    そういったある種の危うさに惹かれて彼の下に集った者も勿論いますが、組織の頭が望むには彼個人の願いは『家族が欲しい』『褒めて欲しい』という比較的細やかなものでした。

    前半のシェリー視点は彼女の決心が固くどっしりとした強固な感じがあるのですが…後半のヴァイス視点はすごく不安定な、ブレブレした感じですよね。
    『最後まで思考は止めない』というシェリーと『何だか色々と面倒になってしまった』というヴァイス、後者には思考を放棄したような、そんなどこか投げやりな気持ちが垣間見えればと思います。

    三度目の正直となる今回、シェリーはヴァイスを捕らえることができるのか。
    二人の結末を、最後までお楽しみ頂けましたら幸いです。