ヴァイス、実に興味深い人物ですね。善とか悪とかの問題じゃなくひたすら純粋。善悪の判断がつかない子供のままなのでしょうが、これ、悪いのは明らかにプリメラですね・・・
しかもその人物が最近まで要職についていたとか、恐ろしい。
作者からの返信
綾森れん様、コメント頂きありがとうございます!
ヴァイスを興味深いと感じて頂けて嬉しいです…!
シエルとの話の中で彼は死というものを『解らない』と答えていましたが、正確には『解ろうとは思わないし、解りたくもない』なんだろうなと思います。
大切なものはずっと傍に置いておきたい子供なのだろうな、と…普通の人間として生まれ、環境も違えば彼にも異なる人生があったのかもしれませんが…それはヴァイスではなく、もはや全くの別人になるんでしょうね…
プリメラは『サーカス』やヴァイスのことは駒としか思ってなく、彼女が『光の御子教』を手助けしているのは『光の御子教』を信仰している以上にネオン大主教に思う所があるからなのですが…この二人の関係は近い内に明かされるので、記憶に留めておいて頂けましたら幸いです。
改めまして、拙作をお読み頂き誠にありがとうございます!
サーカスの、いやヴァイスの心の内が紐解かれたお話、とても染み入りました。シエルの存在が、とても微妙なこともわかります。
シエルが、ヴァイスとシャリーにとって、とても需要な人なのに、その持つ意味は幾分かズレているんですね。
きっとそれが、今後ヴァイスとシェリーの対立という形でぶつかるのでしょうか。
今後のアリスとの関係も気になります。
作者からの返信
こんばんは、根 九里尾様。
拙作をお読み頂き誠にありがとうございます!
本編では余り語る機会のないヴァイスの内面を、少しでもお伝えすることができて良かったです…!
決戦前に彼の過去編を入れてしまうことで同情的な感じになってしまうかもと思ったのですが、シエルのことやミデン、プリメラとの繋がりもあり、ここで入れざるを得ませんでした。
ヴァイスは、徹底的な悪役として描いていければなと思っているのですが…中々難しい限りです汗
シェリーはシエルとの最期のやり取りを通じてその後は彼の意思を尊重していますが、ヴァイスはシエルの死、今際の彼の言葉を否定しています。
この辺りの違いが同じ位に強い魔力を持ちシエルに依存とも呼べる感情を抱く二人の差でもありますが、だからこそお互いを理解し合うことは難しいです。
言葉を交わすだけでは平行線を辿るシェリーとヴァイスの在り方は、近い未来にぶつかり合うこととなります。
アリスも『リヒト・ウィンティーラ』との繋がりが明かされておりませんが、登場人物達それぞれの結末を、どうぞ見届けて頂けましたらなと思います。
編集済
へーであります('ω')ヴァイスさんでも動揺することあるのでありますなー('ω')締め付けるということは頭はわからないけど、本能は苦しい感じでありますかな? そして、ヴァイスさんは何処へ向かうのでありますかなー('ω')?
家族を知りたいなら、優華さん達の元へであります(#^.^#)優華さん達なら、教えてくれると思うでありますよ(?_?)
追伸、確かに生まれ変わりなら遊んでそうでありますが、嬉嬉ちゃんと一緒に遊びそうでありますが、多分派手な悪戯して、リーゲンちゃんに怒るでありますなー(*_*;
「もう、ヴァイスさんったら、何街一つ破壊しているんですか!!」
「おいおい、いくら知らないからって、やっていいことと悪いことあるだろ!?」
みたいな感じであります(#^.^#)
作者からの返信
こんにちは、ユーディ様。
コメント頂きありがとうございます!
本で得た知識とミデンの教え、そこに自身の経験は伴っていないため、ヴァイスにはその感情一つ一つを理解することが難しいようです。
物理的にも心理的にも、ヴァイスはどこに向かうのか。
シエルの最期の言葉の意味を解る日が訪れれば、仕組まれたヴァイスの生にも新たな意味が生まれるのかもしれませんが…
確かに、優華さん達ならたくさんのことを教えてくれそうですね!
ヴァイスは頭でっかちな大きな子供なので、子供達と一緒に遊んでそうです。
しかし彼は世間一般的に悪とされることもやっているので、リーゲンさんあたりから一発怒られそう…笑
追憶の欠片5を楽しませていただきました!
ヴァイスの意外な出生が明かされて驚いています。なるほど、ミデンが最初からヴァイスを教育していたんですね。だからヴァイスはずっとミデンを傍に置いている。それが当たり前だから。
もしヴァイスの傍にいたのがミデンでなければ、今のヴァイスにはならなかったかもしれませんね。ああいうふうに培養されて創り出された人間にも、元々の性質というものがあるのかもしれませんが、少なくとも善悪の判断ができるようにはなりそうです。
『家族』が欲しいと願うヴァイスが切ないです。プリメラを、あれがお母さんみたいなものかな、と思ったり…。愛情に飢えた子供ですね。そしてその捌け口として取り返しのつかないことを繰り返してきてしまっている。ヴァイスを生み出した教団とミデンの罪は重いです。人を作るのは環境ですね。それがよく分かるお話でした。
ヴァイスがああやって失敗作と言われているということは、『光の御子』はああやって創り出されたんでしょうか。今、光の御子として存在している者は…。怖い話です。
リーチェがヴァイスの仲間となった経緯はもう酷いものでしたね。汗 これ、もしヴァイスが仕込んだ魔法が解けたら、発狂物じゃないですか…。彼女がどうなっちゃうのかもハラハラしてしまいます!
シエルとシェリーが仲間になって、ヴァイスがこの二人に抱く気持ちがなんとも言えなくて…。どうしてもシエルを失いたくなかったヴァイスの気持ちも理解できなくはありません。でも、シェリーとのぶつかり合いは避けられませんね。
ちょっと気になったのが、ネオン大主教の髪色が夕陽色だということです。もう既出でしたでしょうか。アリスってこんな髪色じゃなかったかしら。確認しようと思ったのですが、探し出せず(;'∀') アリスは光属性だし…色々と勘ぐってしまいます!
作者からの返信
こんばんは、保紫 奏杜様。
お声がけ下さりありがとうございます!
生まれたと同時に罵られ、廃棄されそうになったヴァイス。この時点から既に、彼の歪みは始まっていたのかもしれません。
望まれた命ではなかった自分に名前を付けてくれたミデン、己の存在に肯定的な態度を示してくれたプリメラはヴァイスの中では特別な存在であり、そのため彼等の考えは正しいと盲目的に思っている節があります。
対してミデンはヴァイスを『サーカス』の頭目として立ててはいますがそれ以上の感情はなく、あくまでも『光の御子教』のためという理由で動いています。
プリメラはヴァイスを駒位にしか思っていません。しかしミデンと彼女とで異なるのは、『光の御子教』全体の利を考えているミデンに対し、プリメラはネオン大主教個人への想いが強いです。
『光の御子』はこの世界の神話に登場する人物で、御子の存在は未だに空席です。ですので、実質教団内で力を持つのはネオン大主教となります。
『光の御子教』には『光の御子』の器に相応しい人物を探し求めて各地から光属性の子供を拐っているという黒い噂があるのですが、これが『光の御子教』がカルト扱いされる理由の一つです。…しかし子供を拐う真相には、また違う側面があったりします。
そちらは『光の御子教』、『サーカス』との対決の中で明かしていければなと思います。
リーチェを仲間にしたのには、こういった理由がありました。
実の家族や同じ村に住む人々、『サーカス』に入ってからは顔も知らない多くの人達を傷付け、時には手に掛けてきた彼女。
保村様の仰る通りヴァイスの魔法が解けた時には、リーチェの精神面がかなりまずいことに…本来の『リーチェ・プラント』を誰一人として知らないため、どう転ぶのかが全く読めない人物です。
ヴァイスに洗脳されて大切なものを壊してしまったという点では、図らずもリーチェとジストには共通点があります。ジストには洗脳から救ってくれた人物がいましたが、リーチェには果たして…
最終局面直前にヴァイスの過去編を入れることで『彼も被害者の一人である』という印象になってしまわないかとも思ったのですが、プリメラやネオン大主教、『光の御子教』の技術力といった部分は後の展開にも関わってくるため、ここで入れざるを得ませんでした。
しかしどんな背景があろうともヴァイスのしたことが悪であることに違いはなく、彼のことは最後まで底知れない悪役として描き切れればと思っております。その中でこの『追憶の欠片5』でのヴァイスの背景や、シエルに対する感情に思いを馳せて頂けましたら幸いです。
まだまだ全体的に拙くて、本当に精進あるのみなのですが…汗
ネオン大主教の髪の色をお気に留めて下さり嬉しいです…!
彼の容姿についての詳しい描写はここが初めてなのですが、『ネオン』という名前自体は以前に一度登場しています。
そうなんです。アリスも夕陽色の髪色をしているのですが、この夕陽色の髪を持つ人物は彼女を含めて三人います。それがアリス、リヒト、そしてネオンの三人です。
最近は更新する度に、アリスについて少しずつ核心に近付いてきたなとひしひしと感じています。
アリスの喪われた記憶、その扉を開ける鍵はもう少しで揃います。アリスとシェリー、彼女達の物語にどうぞ最後までお付き合い頂けましたら嬉しいです。
改めまして拙作をお読み頂き、また物語の細やかな所まで読み解いて頂きまして、いつも誠にありがとうございます!