マジカルリリカル魔砲少女ハルカ

プロローグ

惑星グリーンアース

大気に魔素を含み、人々が何も疑問もなく魔法を行使する世界。

それは同時に機械科学と魔法科学が発展した世界でもあった。

この惑星の技術は遥かに地球を超えている。

理論は違えど、地球に存在する技術の大半はこの惑星でも同じものがあるほどだ。

特に何かと戦うための力は。

そのはるか先の技術では船は空を飛び、宇宙を飛ぶ。

それは安定したエネルギーがあるからであった。

発達した技術は人々の暮らしに安寧をもたらした。

光暦2055年

魔法学が進み人々の生活が安定して1000年が経とうとした。

永久魔力炉が完成し生活に必要な魔学は人の生み出す魔力を必要としなくなった。

だがそれと同時に永久魔力炉から生み出される濃い魔力に魔物がそれを求め蠢く。

遥か太古より、僅かに出現していた魔物達は永久魔力炉の完成により世界へ溢れ返ることとなった。

だがその対抗策としてそれを駆逐する国際機関、魔法士が結成されることとなる。

それは国を超え人々を守る存在、魔を狩り人々の生活を守る公的機関であった。

その名も魔法士。

それにより暗雲から人々の生活は光を取り戻した。

そしてココに新たなる魔法使いの物語が開始する。

それは、一人の少女が世界を守るかもしれないそんな夢と希望と明日を創り出す魔砲少女の物語である。