マッチョなフェアリー

かなたろー

我が家のフェアリー

 我が家には子供がいない。多分、子供はもうできない。

 だが、我が家には愛娘まなむすめがいる。


 3月10日にちょうど10歳の誕生日を迎える愛娘まなむすめがいる。


 名前を「ハッサク」と言う。


 男らしい名前だ。


 愛娘まなむすめなのだが、つまりはメスなのだが、名前を「ハッサク」と言う。


 男らしい名前だ。


 愛娘まなむすめは犬だ。犬種はフレンチブルドッグだ。


 フレンチブルドッグは、その独特のルックス、とくに短い鼻が原因で、他の犬種よりも短命と言われる犬種で、寿命も他の中型犬よりも2、3年短いと言われてる。


 なので、10歳を超えると言うのはなかなかに珍しいことで、フレンチブルドッグを飼う人たちの間では、10歳を超える老犬を『フェアリー期』と呼び、敬愛を込めてフェアリーちゃんと呼ぶ風習がある。

 妖精、いつ消えてもおかしくない、はかなげな存在なのだ。


 その昔、幼児の死亡率が高かった時代に、前髪をむかえる子供(3歳未満の子供)を神の子と呼んでいたのに近い気がする。


 我が家のフェアリーちゃんの話にもどそう。

 フレンチブルドッグという犬種は、その見た目どおり、とてもマッチョだ。

 そのマッチョの身体に似合わず、運動量も豊富で、ボール投げも大好きだ。


 その様子は、ちょうど2年前のKACで書いているのでよろしければご覧いただきたい。


https://kakuyomu.jp/works/16816452219030223390


 つい2年前は、めっちゃマッチョだった我が家の愛娘まなむすめなのだが、最近は随分と筋肉量が減ってしまった。

 散歩のときは、いつもぐいぐいとリードを引っ張っていたのに、最近は私の横を並走するようになった。(10歳になって、ようやく普通の散歩ができるようになったともいえる)


 10キロあった体重も9キロにまで落ち込んでしまった。


 とはいえ、まだまだ元気なフェアリーちゃんだ。

 願わくばあと2年、できれば5年くらい共に生活を歩んでいきたい。

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マッチョなフェアリー かなたろー @kanataro_

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