とキメ子

@hiroyuki1119

第1話所長のうそ

キメ子は、8歳。

キメ子は、児童施設で暮らしている女の子。

とてつもなく、美しい。この女の子は、この世の物とは、思えないほどだった。

そして、児童施設で心を腐らしながら益々、美しく成長するのだった。

キメ子は、産まれたばかりのころに、病院の赤ちゃんポストに入っていた。赤ちゃんには、手紙が添えられておりその内容は、

”この子は、昨日生まれました。名前を、キメ子といいます。

この子をよろしくお願いします。

お他医者さんと看護師さんがキメ子の周りをとりかこんでいた。

「とても、奇麗な赤ちゃん。キメ子ちゃんって名前も可愛い。お母さんも奇麗な人だったでしょうに。」

「キメちゃん元気に育つといいね。」

それから、何人かが里親候補に挙がったが、キメ子は、結構な気難しい赤ちゃんだった。その為、最終的に児童施設が面倒を見ることに決定した。

成長すると自我が出るには、ごく当たり前だがキメ子の自我は、凄まじかった。まぁ、ただのわがままということだ。自分より弱いもには、容赦ない。殴る蹴る。彼ら彼女らを家来にしていた。そのうちに施設の子供たちを裏で牛耳るようになていた。

先生たちは、何度となくキメ子を指導していたが効果などなかった。子供たちは、いつしかキメ子に洗脳され奴隷化していた。そして、少女になったキメ子は、益々、美しさが輝き、個々の世の物とは、思えないほどの美しさである。男性指導員は、キメ子の美しさに誘惑され所長さえもその手中になっていた。キメ子は、児童施設を自分の思いどりにしていく。


そして、キメ子18歳。児童施設からでなければいけない。

キメ子は、成績も優秀だったので東大進学が決まっている。学業に専念するために国からの援助をうけられることになっているが、やはり、それだけでは、お金は、足りないので、その美貌をいかしパパ活をすることにした。その相手は、マッチングアプリで探し一回のデートに10万を貰うことが条件である。そして、ただデートをするだけが条件である。それ以上の事はしない。

その相手が、児童施設の所長であった。

「キメちゃん、元気だった。」

「元気だったわよ。所長さんだったんだ。偽名だからわからないよね。所長さんがこんな事しているなんてね。」と笑った。

「僕は、キメちゃんだから会いに来たんだよ。誰でも良かったんじゃないし、こんなこと初めてだよ。」

「そう、どうでもいいけど、前払いなのお金先に頂戴」

「そうだね、幾らだったかな。」

「10万だけど、今回だけ5万でいいよ。」

「そうか、5万でいいんだね、助かるよ」

「デートは、二時間よ。どこに行きたい。スタバでいいかしら」

所長は、うんと頷いた。二人は、スタバでデートを開始した。

「キメちゃん、心配していたんだよ。ちゃんとやているの」

「何を、心配していたの」

「ちゃんと学校いているかとか、ちゃんと食事できているかとか

僕は、お父さんみたいなもんだからな」

「そう、心配しなくてもだお丈夫よ、所長さん。」

「安心したよ。ねぇ、キメ子ちゃん。」

「何・・・」

「もし、お金困っているなら、こんなバイトするぐらいなら施設で働かないか」

「施設で、幾らくれるの。そんなに出せないでしょうに」

「そこそこなら出せるかもしれない。もし、良ければ施設の子の勉強みてくれたら

家庭教師としてでもバイトしてくれたらいいなと」

「なんで、施設で家庭教師やるの?あたし、東大生なんだけどお金高いよ、出せる」

「大丈夫。その代わりキメちゃんが、うちの施設からいっぱい東大に入らすと約束してくれたら。」

「施設の子を東大に入らせたいの。」

「そうなんだよ。キメちゃんが東大に入れただろ、そしたら上の方がもっと出せって言いだしてきて」

「で、何であたしが家庭教師なの」

「キメちゃんしかいないよ。だって、施設の子の気持ちもわかるからどういう教え方したらいいかわかるでしょっ。普通の家庭の子とは、違うでしょっ。その点、キメちゃんならと思ったんだよ。いい案でしょっ」得意げに笑った。

「こんな風にパパ活してお金貰うよりやりがいあるんじゃないかな」

「パパ活が悪いわけ、それにのっかて所長さん来たんでしょ。笑っちゃうけど」

「いゃ・・・それは、とキメちゃんを探してたんだよ、別に」

「嘘、いい子がいないか探していたんでしょ。あたしを探していたわけじゃないでしょ。こっちも、偽名なんだから。来てみてびっくりねお互い。」

「まぁ、、、僕は、独身だしね。別に犯罪になることまだしてないよね。」

「そうね、モラルの問題は、あるけど。」

「でも、所長さんに会えてよかった。家庭教師してもいいけどさ、あたしの場合、あたしがIQ200越えでものすごく知能指数が高かったから東大も楽勝だったけどさ、簡単に行けるとこゃないよ」

「キメちゃん、そんなことわかとるよ」

「で、時給は、幾ら払えるのかな」

「そうだな、2000円の出来高払いってどうかな・・・」

「なに、2000円の出来高払い・・・」

「じゃ、3000円で・・」

キメ子は、とてつもない不満そうな顔で

「3000円の出来高払いでいいわ。だけど、一人合格させたら1.000,000円ね。それなら引き受けても」

「キメちゃんが言うなら仕方ない。わかった。で、明日から来れるかな?」

所長は、まあ無理に決まっていると思いとりあえずシう諾しておいた。「明日、ダメ。マチングの予約があるからさ~切りよく来週からね」

「わかった。待っているよ、」

と所長がキメ子の手をとり熱く握りしめ

「再開のハグしてもいいかな。」

「無理~」

「5万も払ったから、ハグぐらいいいじゃん。」

「何いってるの本当は、10万だったのよ。お金もなさそうだし、可哀そうだから5万にしてあげたのよ」

「じゃ、頬っぺたに軽くチュッぐらい」

「しつこいな~もう時間だから早くいってよ」

「わかったよ、じゃ、キメちゃん来週待っているよ」

とそこで二人は、別れた。所長は、キメ子と会える喜びで胸がいっぱいになていた。

“我が愛しのサブリナよ”

所長はにとっては、キメ子との再会は、想定外だった。まさかキメ子がこんなことをしているとも思っていなかった。なのでつい嘘をついてしまった。施設の上司から施設の子供達を東大に入れさせたい話などない。所長の全て噓だった。キメ子との関りを持ちたい思いがあふれ出てしまった。赤ちゃんのときから18歳まで一緒に施設で過ごした。幼い時からこの世の物とは、思えないほど美しく、妖艶なキメ子を忘れられずにいたのだ。


 

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