インタビュー 早坂 梨紗 パート2

田中

「インタビューの続きをお願いします。番組の内容について聞いていくよ」


カリサ

「しかたないわね。手短にお願いできるかしら」


田中

「あ、はい。サクっと終わらせますね。えーと、この番組について知った時、どう思った?」


カリサ

「下品で趣味の悪い番組――それが第一印象ね」


田中

「だいぶ印象悪かったんだね(笑)。でも出演することにしたのはなぜ?」


カリサ

「発言も行動も、私の好きにしていいって言われたからかしらね。嫌だったら抜ければいいわけだし」


田中

「お願いだから抜けないで(笑)。キャラクターメイキングで錬金術師を選んだ理由は?」


カリサ

「いちばん意味不明だったから……かしらね。戦うわけでもなく、冒険に長けているわけでもなく。触ってみたくなったというのが正直なところね」


田中

「なるほど。それで、実際にプレイしてみたら、どうだった?」


カリサ

「退屈極まりないわね。そろそろ飽きてきたので抜けようかと思っているの」


田中

「ええ? でも毒に侵された仲間を薬で助けたりしてるよね?」


カリサ

「あ……あれはただの暇つぶしよ。何もしないのも退屈だもの」

 

田中

「そうかなあ。アイリアと話してた時も、すごく楽しそうに見えたけど」


カリサ

「……」


田中

「カリサ……さん?」


カリサ

「……このインタビュー、また続くのかしら? わたしも忙しいのだけれど」


田中

「わ、わかりました! それじゃあ最後、視聴者の皆様に向けて、ひとことだけお願いします!」


カリサ

「世の中には、ネットには何を書いてもいいと勘違いしている人がいるようだけど、私はどんなコメントも見逃すつもりはないから。せいぜい注意することね」


田中

「ひいい……みなさん、ネットに書き込むときはご注意くださいね」

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