リハーサル無しのぶっつけ本番VR-RPG生放送がそんなに上手くいくはずがない！

インタビュー 阿部 愛梨 パート２

田中

「さて、インタビューを続けます。今回の番組について聞かせてもらうよ」

アイリア

「結構。続けてくれ」

田中

「番組のオファーが来た時、正直どう思った？」

アイリア

「あまりにも情報が少なすぎて困惑したのを覚えている。数ページの簡単な企画書は見たが、台本はもちろん資料の配布さえ無かったからな」

田中

「そうだとは聞いてたけど、やっぱり台本なしだったんだね。キャラクターメイキングで騎士を選んだ理由は？」

アイリア

「他のクラスも検討はしたが、説明文を読んでもちんぷんかんぷんでな。何が書いてあるのかさっぱりわからなかった。その点、騎士はシンプルでいい。シンプルこそベストだ」

田中

「なるほど。実際にプレイしてみたら、どうだった？」

アイリア

「う……」

田中

「あれ、大丈夫？　なんかまずいこと聞いちゃったかな」

アイリア

「わたしのせいで、皆には迷惑をかけてしまった……」

田中

「いやいや、そんなことないって。最初のうちは操作になれなくてもしかたないよ」

アイリア

「……激励していただき恩に着る。これからも精進するゆえ、しばらくはご容赦願いたい」

田中

「もう、まじめなんだから（笑）。さて、今回の番組はデビューがかかってるわけだけど、優勝する自信は？」

アイリア

「視聴者の期待に応えられるよう、全力を尽くすのみだ」

田中

「さすが！　それじゃあ最後。今後の意気込みをきかせて？」

アイリア

「猫神様の守護が失われた原因はまだわからないが。わたしたちが必ず解決するから期待していてほしい」

田中

「おお。頼んだよー（笑）」