19.マイペースは苦手です
男はヴィクトリアたちを見て笑った。
「お前らには依頼をしてもらう。東の国って覚えてるな?あそこの壱の君側の貴族が弐の君を邪魔に思ってる。だからお前らが隠密に弐の君の弱点を探りつつ壱の君は皇帝の愛人の子だからボロボロの宮に閉じ込められているからお前らに世話してほしい、と言うところだ。そう言うことでお前らには下働きとして仕えつつ壱の君が優勢になるように仕掛けておけ。お前らの推薦状はちゃんとあるぞ。」
三人は顔を見合わせ苦笑いした。
「「「いきなりですね。」」」
「それはお前らのように10歳くらいの頃の子の方が壱の君と弐の君と同じ世代だから情報を引き抜きやすいだろう?しかもここは小さい子がお前らしかいないんだよ。だから頼んだぞ。安心しろ、住み込みで給料出るぞ。」
いやいやいや、安心できません!!いきなりですね。マイペースは苦手です。でも私も知ってます。東の国は回帰前に皇妃教育でうんと勉強させられましたから。確か今の皇帝が女好きで側妃がたくさん居るとか...
噂では壱の君の母君が皇帝を振ったので母君が亡くなられた時に仕返しとして壱の君を虐げたらしいですよね。ほんとくだらない。同情します、可哀そう...
東の国は変わった民族衣装を着ているんですよね?たしか向こうの物語で乙姫と彦星?なんてものもありましたけど...
「では行ってらっしゃい~」
挙句の果てに強制転送させられる。こっちの気持ちを考えて欲しい...
東の国につくとそこは王宮の前だった
三人は固まった。
まってここどこ?
「私たち、これからどうします?今の所私たちは迷子ですよ...」
ヴィクトリアの質問に二人は固まって変わった形をした豪華な宮殿を見てため息をついた。
「「「これからどうする?/どうすればいいんでしょう?」」」
※東の国は黄蘭陋陸(シャルダ・クルル)
世界観は中国の昔のような感じです。(三国志の時代の)
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