第18話 消えた食料

 「すまん、食料無くなった」「「何ィ!?」」「な、何故だ!? 三日分だろ!? まだ1日目だぞ!?」


「いや、俺はお前らも持ってきてると思って、俺一人分の三日分だったんだ・・」


なるほど・・ つまり、俺らの準備足らずさが原因と・・ 


「いや、それにしてもどうするんだ?」「うーん、一度人の町に寄って、買うしかないだろうな・・」


俺はまだ魔物食えるからいいけど、二人は食えないからな・・ この小鳥は魔物食えるのか?


今度魔物倒したら与えてみるか、それよりも! 人の町に寄れるなら出来れば寄ってみたい!




 だが、小鳥が俺の肩(?)を叩いて何かをアピールしてくる、「どうした?」


小鳥はついてきて欲しい様な、ジェスチャーをしてくる、「どうした、付いていけばいいのか?」


小鳥は首肯、「なんかこいつが付いてきて欲しいらしい」


「ふむ? だが今は食料が無くてそれどころでは・・」


「じゃあ俺が行ってくる、俺なら魔物を食べれるしな!」




 「ふむ、今は大体朝の7時だから、夜の9時位には帰ってこい」「わかった」


てか、言語とかだけじゃなくて時間とかも一緒なのね・・ 


異世界転生って大抵言語のすれ違いがテンプレなのに・・『全て私が翻訳していますので・・』


あ、そういう事・・ 




 小鳥が早く早くと言う様子でこっちをクチバシで引っ張る、言われなくても分かってるって、


すると小鳥が低空飛行で飛んでいく、ちょっ!? 速っ!? 


やっぱ、飛ぶって便利そうだな! 俺も使いたいわ! チクショウ!


全速力で小鳥を追いかける、するとしばらく森が続いたあと、


いかにもダンジョンって感じのピラミッド的なのがあった、もしかして・・これのこと言ってる?




 小鳥はまるで早く入ろうとでも言うようにガンガン突き進む、嘘だろ!?


食料あるんじゃないの? まあ時間ならちょっとあるから別にいいけどさ・・


もしかしたらこのピラミッドもどきの中に食料がちょっとあるかもしれないからな!


鳥はピラミッドの中に入っていく、ちょっ! こいつ躊躇いもなく!


ええい! しょうがない!




 ピラミッドに入ると、そこは暗くて、ツタが生えているような場所で、正にダンジョン!


すると奥から巨大な牛が出てくる、何アレ? 強いのか? 強いのか?


小鳥はワクワクしている、あれ? コイツ戦闘狂?


すると小鳥が目の前に氷塊を大量に出し、牛に飛ばす、すると一瞬で牛の体が抉れる、


強っ! こいつ化け物じゃねえか! そして、しばらく氷塊が撃ち込まれると、牛が倒れる。




 すると鳥は牛の奥に突き進む、すると宝箱があった、


小鳥がその宝箱を開くとそこには肉があった、「これ魔物の肉?」 


小鳥は首を横に振る、つまりあの二人も食べられるってコト!? ありがとう小鳥!


出来る限り持っていくしかないか! めんどくせえ! 『空納使えばいいじゃないですか』


一通り肉を空間魔法の空納の中に入れた後、「じゃあ帰ろうか」小鳥は首肯、


空間魔法でピラミッドから脱出できる階段を作る、そしてピラミッドの外に出ると、


猫耳の人たちがそこに居た、 おお! 世界が憧れる(偏見)猫耳族!


まあ天狐族達もケモミミは生えてたけどね!




 すると猫耳族達がこちらに槍を向ける、へ? なんでぇ? 小鳥も驚いた様子をしている・・


なんでかなあ? すると猫耳達がこんな事を言い出す、


「貴様ら! 狐共の味方らしいな! しかも我々が所有するダンジョンにまで手を出しおって!」


うげえっ! 多分だけどこいつら天狐族の対抗種族みたいな奴らだ!


あと、多分所有するダンジョンってのは・・ さっきの牛ダンジョンか・・




 すると、猫耳達はこちらに近づいてくる、すると一瞬でエネルギーの縄みたいなので拘束される、


もちろん小鳥も一緒にだ・・ どうしよう? 多分こいつら話聞かないぞ? 試してみるけど・・


「俺たちはそっちに害意h」「黙れ! そうして我らを騙す気だろう!」


そうして、俺と小鳥はあの猫耳(ついてるくせになんで聞く耳は持たねえんだよ!)に捕まったのであった


なんか転生してから俺トラブルばっかだな・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る