『俺アレルギー』という奇病の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない? 学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない
七星点灯
プロローグ 俺アレルギー!
俺、雨宮優が生まれつき患っている『俺アレルギー』についての話をしよう。
その病気の主な症状は『咳』『鼻水』『目が痒くなる』などなど……。人によって様々だが、まぁ、花粉症の俺バージョンって感じ。
ちなみに、学校へは通える。
普通の人はマスクさえしていれば大丈夫だからね。
しかし、両親や親戚に関してはそうとも言えない。この『俺アレルギー』は、俺と過ごした時間に比例して症状が強くなってしまうのだ。
だから俺は、母さんや父さんの顔を写真でしか見たことがない。そんな普通の人からすればおかしな現実も、俺にとっては日常の一部……。
しかし、俺は高校生。
甘酸っぱい青春くらいは、楽しむ権利があってもいいと思うんだ。
幼馴染のアイツ、学園のアイドル、クラスメイトのあの子……。そんな子達と、俺は普通に恋愛がしたいんだ。
体育祭、文化祭、放課後デート……。
だけどね、
今あげた子達と恋愛しようにも、仲良くなればなるほど症状が強くなってしまうというジレンマ。
正直言って無理ゲー。
──え?待って?
俺の幼馴染、普通にノーマスクじゃん!
クラスメイトのあの子も!
そうか、分かったぞ。
俺アレルギーの症状が、全くでない人もいるんだ!
朗報
俺、恋愛できるってよ。
そう、これは雨宮優が、ごく普通の青春を送るための物語。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます