(四)-2

 窓を外の船に目が釘付けになりながら、二人は嘆息の声を上げた。

「あんな船なら競争にならないなあ」

「そうだな」

 そう言い合う二人にツポレフから無線が入り、ドッキングするより自分たちの船の格納庫に着艦する方が早いということを言われ、二人はそうすることにした。

 ツポレフに指示をもらいながら、着艦することにあった。まずAPオートパイロットを着艦モードにした。そしてツポレフの船が発進する信号をキャッチすると、コンピューターが船を自動的にアレクセイ・レオーノフ号の後部格納庫の方に誘導してゆき、みるみる間に着艦することができた。


(続く)

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