(二)-17
二人は、勝手に左右に曲がったりしている操縦桿から手を離し、事態を見守った。
そしてついに警告音が一定の音程で鳴り続けるところまでくると、コックピットの窓の右の方に、大きい隕石が近づいてきているのがわかった。二人はそれを見つめていたが、その大きさは近づけば近づくほど大きくなっていった。相対速度の関係で隕石は刻一刻と大きくなっていき、二人が乗る宇宙船のサイズよりも大きくなり、さらにもっと大きくなっていった。
(続く)
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