正法眼蔵随聞記 いやはや今の世の中は

Aba・June

第1話 正法眼蔵随聞記について

 道元禅師の正法眼蔵しょうぼうげんぞうについては、「遺書私説暴論の正法眼蔵」というのを書いている。

 久し振りに正法眼蔵随聞記しょうぼうげんぞうずいもんきを読んで感銘を受けた。正法眼蔵随聞記を読んで心に浮かんだことを書いてみたいと思った。

 正法眼蔵随聞記とは何か。

 ちくま学芸文庫(水野弥穂子氏訳)の「正法眼蔵随聞記」の訳と注は非常に優れたものだと思う。水野弥穂子氏はすごいなあと思っている。(私なんぞが言うまでもないことですけど)

 この文庫の巻末に水野弥穂子氏による正法眼蔵随聞記の外題がある。冒頭を引用する。

 「十三世紀の前半に、わが国に出現した偉大な宗教家、道元禅師(一二〇〇ー一二五三)は、中国から帰って数年を経て、独立の道場を得、弟子の養成を始めた。その当初に、親しく禅師に随侍し、のちに永平二世を嗣いだ孤雲懐弉こうんえじょう禅師(一一九八~一二八〇)が、その四年間の教えを、聞くにしたがって書きとめたのが、この『正法眼蔵随聞記』である。」

 懐弉禅師の心に残ったことが書きとめられているので、とてもわかりやすく、しかし読む方の胸にも響く。

 正法眼蔵は仏法書であり、時に難解なこともあるけれど、正法眼蔵随聞記は親しみやすいのではないかと思う。

 正法眼蔵随聞記に沿って私なりの感想、今の世の中に思うことを心に浮かぶままに書いてみたいと思う。

 引用は上記ちくま学芸文庫による。

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