第99話 岡島とダンジョンへ
放課後になり約束通り岡島とダンジョンへと向かう事にしたが、事情を話すと三上さんと神楽坂さんも一緒に向かう事となった。
俺1人で大丈夫だからと遠慮してみたが、
「私達パーティでしょ。御門が決めた事なら私達もついて行くに決まってるでしょ、ねえ舞歌」
「うん、御門くんたちがいいなら」
「もちろんいいに決まってる.なあ岡島」
「あ、ああ、あぁ」
というやりとりがあり、4人で向かう事となった。
野本さんは岡島とはほとんど面識がないので、遠慮から連携が上手く取れない可能性があり今回は同行を見送った。
「御門、三上さんと神楽坂さんも一緒に行くのか?」
「ああ、そうなるな」
「セイバー3人って有り難いんだけど、緊張するな〜」
「大丈夫だって.2人とも話し易いし」
「それは御門だからだろ」
どうやら、岡島は女の子2人がついて行く事に緊張しているようだが、緊張は女の子じゃなくてダンジョンとモンスターにして欲しいものだ。
「岡島くんも妹ちゃんがいるんでしょ〜」
「あ、はい.います妹が」
「いいな〜私ひとりっ子だから。御門の妹ちゃんの向日葵ちゃんもすっごい可愛いんだよ。それに強いし」
「え、あ、強いって?」
「向日葵ちゃんも普段一緒にダンジョンに潜ってるんだ」
「それって、御門の妹さんもセイバーって事?」
「う〜んセイバーではないけど普通にセイバーより強かったりするかな〜」
「御門、お前の妹っていくつだ?」
「今、中3だけど」
「中3でダンジョンに.すごいな」
「まあ、向日葵が可愛くて強いのは本当だけどな」
「ははっ」
「いや、本当の事だからな。それよりこれ渡しとく」
「え? どこから出したんだ?」
「俺のスキルだよ.誰にも言うなよ」
「もちろんだ。それより俺ボウガンなんか撃った事ないんだけど」
「それ大丈夫。私たちも撃ったことなかったけどどうにかなったから」
「あ、三上さんが言うならそうなのかな〜」
「岡島、それただのボウガンじゃなくてウィングショットだから」
「ウイングショット? なんだそれ。ちょっと中二っぽいな」
「いや、そうじゃなくて本当にウィングショットって名前なんだよ」
「ああ、商品名とかってこと?」
一応岡島に渡したのはウィングショットというネームドのボウガンだが、説明するのも面倒なので商品名ということでいいか。
だけど最初の武器はボウガンとかの飛び道具に限る。
鉈でゴブリンに立ち向かった自分の無謀さが今ならよくわかる。
「よし、じゃあ入るか」
「お、おう、よろしくお願いします」
「基本俺がゴブリンを引きつけるからそのボウガンでとどめをさしてくれ」
「わかった」
お知らせ
書籍化決定しました!
諸事情あり発売は1年後くらいになりそうですが、とにかく書籍化です!
皆さんの応援のおかげです!
ありがとうございます!
出版社の方は是非コミカライズもお声がけお待ちしております。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます