第2話 目醒め
目を覚ますと、そこは見たことのない天井が広がっていた。
前に暮らしていた豪華な部屋と同じくらい立派な部屋にいた私を見つけ、メイドのような人物が入ってきて言った。
「よかったです。世継ぎの男の子が目を覚ましました」
声の主は、紫紺色のロングヘアーで透けるような白乳色の肌を持ち、整った鼻筋と大きな、くっきりとした瞳をしていた。その瞳の色は、夕暮れと深く冷たい深海の色を混ぜたような色をしており、実に人形のような繊細な美しさを誇っていた。
前世でも、こんなに美しい人を見たことがなかった。この世界は、エルフ種並みに美しい容姿を持つ人が多いのだろうかと、どうでもいいことを考えてしまう。
「ふむ。生まれてまもないというのに、この魔力量と質。実に恐ろしい。それに、スキルは支配者の器、それと血塗られた復讐の守者というものか。とちらも実際目にしたことはないが、支配者の器.....これは初代ノヴァリア帝国皇帝が持っていたと聞く。この子は"nova”この国の名前の由来にもなった新しい革新的なという意味。道理にかなった命名だ。この子の名前はネオと名付けよう。今日からお前の名前はネオ、ネオ・ファルコンだ。帝国の軍事を任されているファルコン公爵家としてふさわしい子が産まれてきた。」
「そうですね。この子は将来、ファルコン家、いや、帝国をも導いていく存在になるでしょう。あとは5歳の時に明らかになる加護がどんなものなのか、楽しみです。」
とメイドが言った。
(ふむ。この家は帝国の軍事を任されているのか。運が良いな。私がこの帝国を支配するための良い近道になるかもしれない。そして、この男はおそらく私の父親だろう。この世界の魔力というものはまだよくわからないが、この男は神童と呼ばれた私の目から見てもとても優秀だ!)
(私が今度こそ全てを支配するのだ)
そんなことを考えていると、私のまぶたが急に重くなってきた。
あ、そうだ、私は赤ん坊だったのだった。
{名前}:ネオ・ファルコン
{種族}:人間
{性別}:男
{年齢}:0歳
{スキル}
支配者の器-v1
血塗られた復讐の守者-v1
{加護}
不明
{ステータス}
レベル:1
身体能力:100
魔力:500
頭脳:2000
潜在能力:SSS+
____________________________________
スキル名:血塗られた復讐の守者(ちぬられたふくしゅうのしゅしゃ)
効果:このスキルを発動すると、血に染まった鎧を身にまとい、復讐に燃える守護者が現れ、敵に復讐の剣を振るう。剣には血の力が宿り、その力で敵を一刀両断にする。味方にはその力は及ばず、無傷で戦いを終えることができる
スキル名:支配者の器
効果:対象を自分の支配下に置くことができる器を作り出す。
効果の詳細:不明
紫紺色:深い紫色と濃い青色が混ざり合ったような色合い。
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