㉔ 本棚に並んだ手帳
その昔、毎年同じ手帳を記念に出している電子器具メーカーが有って、年末の挨拶に来た社員からもらったものを夫が持って帰る。
夫は夫で決まった手帳があって毎年シリーズで買い換える。10月末にはもう新しい手帳を準備して持っている。なので無用の品。それを私がもらい受ける。
カレンダー以外は罫線や白紙のページばかりで書き込み出来るページが殆ど、気兼ねなく好きなことを書きなぐることが出来た。
実現できたものやヒントになったもの、長い小説のプロットなどなそetc…
書き残すことでまた、新しい作品の下準備になった。
あの手帳は何処に仕舞ったのかな〜思い出せない。
きっと前の家だろうな〜
今の家は結婚して6軒目二軒目の持ち家だ。結構何度も引っ越ししたものだ。大変だっただろうな〜その都度どうやって荷造りをして荷解きをしたのやら…
二階に上げたタンスやベッドどうやって上げたの?今更下ろせなくて考える。
今からやろうと思ったらもう一度出来るかな?難問だ。ものは多いし、自分のものじゃないものも増えて自分勝手な一存で引っ越すのは難しい。
二つ前の家は元の場所にそのままになっている。もう長いこと行ってない。ひとつ前の家はお向い。夫の実家。
多分あの手帳も二つ前のあそこに有るはずだ。
何が描いてあるのかちょっと興味深くて開けてみたい。その頃何を考えて何をしていたのか…思いもよらない掘り出し物に会えそうな気がする。
最近のメモはノートにすることが多い。思いついた雑貨や読みたい本、丸々本の一ページなどはスマホに写真で残すことが多いが、やはりメモは楽しい。
自分流の分け方であれこれ綴ってある。その中から新しい物語も生まれるし、え〜何これってものもたまに出土する。
あの手帳…同じ規格で表面の仕上げだけ違う。凸凹した手触りのレザーだったり、ツルッとしたサイケな色をしていたり、どれひとつ同じものはなく、でも同じサイズでピッタリと並んで本箱に収まる。
そんな手帳をもう一度開けてみたい。私の過去と未来が詰まっている。
一度行ってみようかな…最近行ってない私の家へ
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