黒狼SHIVERING
鷹山トシキ
第1話 母を殺しました
2007年5月15日午前7時ごろ
和義は5月15日午前1時30分ごろ寝ている母親を包丁で刺し、のこぎりで首を切断した。足を切ろうとしたが切れず、腕も切ろうとしたが切れなかったと本人が言っていたようだ。その後、インターネットカフェで夜を明かす。そこで松田優作の遺作であるアクション映画『ブラックレイン』のDVDを見ている。その後、6時20分ごろ携帯電話でタクシーを予約し、6時50分ごろタクシーに乗って警察署に乗りつけた。タクシーの後部座席にもバッグからたれたと思われる血が付着していた。
自首した際には和義は、返り血と見られる血が付いた服を着ていた。遺体の首と頭には包丁で刺された傷が複数あり、手には抵抗した際に出来たと思われる無数の傷があった。アパートの遺体の側には、血まみれの包丁とのこぎりが残されていた。のこぎりは数日前に市内のホームセンターで買ったものだという。
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